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日本株は4日続落、原油安や円高懸念-鉱業中心全業種安い

更新日時

6日の東京株式相場は4営業日続落。国際原 油市況が続落、為替も円高方向で推移し、投資家のリスクオフ姿勢が強 まった。ギリシャ政局を中心とした欧州に対する不安感も売りを誘い、 鉱業のほか保険などの金融株、機械など輸出関連株を中心に東証1部33 業種は全て安い。

TOPIXの終値は前日比39.95ポイント(2.9%)安の1361.14、 日経平均株価は525円52銭(3%)安の1万6883円19銭。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎経済調査部部長は、過去に原油 安が株式市場で嫌気された際はロシアなど産油国の経済に打撃を与える との不安が理由だったが、「足元では米国の景気にも影響があるのでは という懸念が出ている」と指摘。米景気への影響が株価に織り込まれて いるほか、ギリシャの政局不安なども下落の背景に挙げた。

5日のニューヨーク原油先物は前営業日比5.0%安の1バレル =50.04ドルと大幅続落し終了。一時は2009年4月以来で初めて50ドル を割り込んだ。ロシアの生産増加とイラクの輸出増加計画を受け、世界 的な供給超過の状態は長期化するとの見方が広がった。

門司氏は、今後シェールオイルの開発が減ることが懸念され、鉄道 株などが米国で売られていると指摘。「これまでの米国景気好調にシェ ールオイルの開発が寄与していたという話がある。そこが縮小すれば米 国経済は思ったより弱くなるのではないかという見方も日米欧の株式市 場は織り込みつつある」という。

世界的なリスクオフの動きから外国為替市場では円が買われ、きょ うのドル・円相場はおおむね1ドル=119円前半と、前日の日本株市場 終値時点の同120円41銭に比べドル安・円高方向で取引された。ユー ロ・円も1ユーロ=142円50銭を中心に推移し、前日の日本株終値時点 の同143円71銭からユーロ安・円高が進んだ。

5日の米国株は下落。エネルギー株を中心に下落したS&P500種 株価指数は前週末比1.8%安、ダウ工業株30種平均は1.9%安の17501.65 ドルで終了。欧州ではギリシャのユーロ離脱観測が重しとなり、ユー ロ・ストックス50指数が3.7%安、ドイツDAX指数は3%下落した。 投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティ指数(VIX)は12% 上昇し19.9となった。

ギリシャ問題

ギリシャでは、ユーロ圏にとどまるかどうかの運命を決めるとサマ ラス首相が位置付ける総選挙が25日に予定されている。直近の支持率が 高い左派連合は債務減免を求めるとしており、ギリシャの債務問題に不 透明感が漂っている。

ただ、みずほ信託銀行の浅岡均シニアストラテジストは「以前と比 べて緊急の対応が欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)に求めら れている感じではない」と話し、直近の欧州危機から状況は変わってい るとの見方を示していた。

東証1部33業種は鉱業や保険、ガラス・土石製品、その他金融、金 属製品、パルプ・紙、非鉄金属、機械、その他製品、鉄鋼などが下落率 上位。売買代金上位ではトヨタ自動車、ソフトバンク、マツダ、三菱 UFJフィナンシャル・グループ、JT、日立製作所、オリックス、第 一生命保険、国際石油開発帝石が下落。スカイマークは小幅高。

東証1部の売買高は26億8841万株、売買代金は2兆5258億円と6営 業日ぶりに2兆円台を回復。値下がり銘柄数は1771と約3か月ぶりの多 さだった。値上がりは69。

(更新前の記事は米株の動きの記述を訂正済みです)

--取材協力:Yuji Nakamura.

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