NY外為:円上昇、対ドル2週ぶり大幅高-原油安で安全需要

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30日のニューヨーク外国為替市場では円が対 ドルで上昇、2週間ぶりの大幅高だった。原油価格が5年ぶりの安値に 下げ、比較的安全とされる資産に需要が集まった。

円は主要31通貨のうち3通貨を除くすべてに対して上昇。長期国債 の買い入れに関する日本銀行の発表が手掛かりとなった。ユーロは対ド ルで2年ぶり安値をつけた。ギリシャでは来月、総選挙が実施される。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシ ー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は「対円でのドルには年末の利益確 定売りが出た」と述べ、「ユーロはこれまでのトレンドが続いているだ けだ。市場参加者は欧州中央銀行(ECB)による来年の量的緩和シナ リオを引き続き織り込んでいる」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで1%上昇して1ドル =119円48銭。一時は1.5%上昇し、16日以来の大幅高となった。円は対 ユーロで1%高の1ユーロ=145円25銭。ユーロは対ドルで1ユーロ =1.2156ドル。一時は1.2124ドルと、2012年7月以来の安値まで下げ た。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数指数は、0.4%低下して1128.69。今月23日には1133.13 と、2009年3月以来の高水準で引けた。年初来では11%上昇している。

この日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月 限は一時、2009年5月以来の安値となる52.70ドルまで下げた。

強いドル

ドルはこのままいけば、年間ベースで主要31通貨すべてに対して値 上がりして今年を終える。これは1989年に調査を開始して以来で初とな る。米経済成長の加速を背景に、金融当局は初回利上げの準備を進めて いる。

円は年初から12%安、3年連続の下げとなる。ユーロは12%安と、 3年ぶりの下落。

年間ベースのユーロはドルに対し、2005年以来の大幅な下げを記録 する見通しだ。ギリシャではサマラス首相が29日、3回目で最後となる 大統領選出投票で十分な票を集められなかったため、議会の解散とな り、1月に総選挙が実施される運びとなった。

みずほフィナンシャルグループの為替セールス担当ファビアン・エ リアソン氏(ニューヨーク在勤)は「若干のリスク回避が見られる」と 述べ、「かなりの薄商いにギリシャ情勢を背景とする若干の不安、さら に原油価格といった要素が材料に加わった」と続けた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値によると、2015年 も円下落の傾向は継続し、同年末までに対ドルで125円まで下げると予 想されている。ユーロはドルに対して1ユーロ=1.18ドルまで下げると みられている。

原題:Yen Advances First Time in Three Days; Aussie Falls Versus Kiwi(抜粋)

--取材協力:Vladimir Kuznetsov、Netty Ismail、小宮弘子、Lucy Meakin.

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