ソニーへのハッカー攻撃で元従業員関与の疑いも、北朝鮮説に異論

未公開映画や幹部の個人情報が流出した米ソ ニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)へのサイバー攻撃 に、ソニーを解雇された元従業員が関与していた可能性が浮上してい る。

米インターネットセキュリティ会社ノースの副社長カート・スタム バーガー氏によると、同社は容疑者を6人に絞り込んでおり、これには 少なくとも1人のサイバー攻撃に関する知識を持った元従業員が含まれ ているという。スタムバーガー氏が12月30日にブルームバーグの電話取 材で語った。ノースは会社から流出した人事情報とハッカー達のチャッ トルームなどを分析したと説明した。

ノースの分析結果は、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を題材に したコメディー映画「ザ・インタビュー」の上映中止を目的に攻撃が実 行されたとする米政府の見解に疑問を投げかけるもの。米連邦捜査局 (FBI)は19日、北朝鮮政府とハッカー攻撃を結びつけるのに十分な 証拠が得られたと結論づけていた。

スタムバーガー氏は「FBIの発表は、ハッカー攻撃が公になって からわずか数日の間に行われた。こんなに早く結論づけるのはとても困 難なことで、業界内でも驚きを集めた。ほぼ前代未聞なことだ」と指 摘。「我々には北朝鮮の関与を疑う証拠は得られなかった」と述べた。

ノースは、ソニー映画の海賊版をネットで配信し会社に追及されて いたハッカー集団と、5月にソニーをリストラされた従業員1人、ある いは複数の元従業員が共謀したとみている。

さらに11月にSPEのコンピューターを攻撃したウイルスは、すで に7月に活動を開始していたとスタムバーガー氏は指摘する。

ブルームバーグ・ニュースは電子メールでFBIの広報担当ジャシ ュア・キャンベル氏にコメントを求めたが、回答は得られていない。

--取材協力:黄恂恂.

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