NY外為:ユーロ下落、対ドル2年ぶり安値-ギリシャ不安で

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29日のニューヨーク外国為替市場でユーロが 下落、対ドルで約2年ぶりの安値に下げた。ギリシャで行われた3回目 最後の議会投票では大統領選出に十分な票が集まらず、議会を解散して 1月に総選挙を実施することが決まった。

ユーロはドルに対して月間ベースで6カ月連続安になる見通し。欧 州中央銀行(ECB)がデフレ対策で景気刺激策を拡大していることが 背景だ。中国人民銀行(中央銀行)が市中銀行の融資能力拡大を支援す る措置を発表したことが手掛かりとなり、ニュージーランド・ドルと豪 ドルは値上がりした。

チャプデレーン(ニューヨーク)の為替責任者、ダグラス・ボース ウィック氏は、ギリシャの選挙は「本来なら一国限定の要素だが、この 日は経済統計もないため、実際よりも大きな材料となったようだ」と述 べ、「この日の値動きはギリシャとはあまり関係がなく、むしろ原油価 格が大きく影響している」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.3%下げて1 ユーロ=1.2152ドル。一時は1.2143ドルと、2012年8月以来の安値をつ けた。円は対ドルで0.3%安の1ドル=120円67銭。円は対ユーロでほぼ 変わらずの1ユーロ=146円65銭。

この日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月 限は1バレル=53.61ドルで終了。終値ベース で2009年5月1日以来の 安値だった。

年間ベースのドル

ドルはこのままいけば、年間ベースで主要31通貨すべてに対して値 上がりして今年を終える。これは1989年に調査を開始して以来で初とな る。一方、主要通貨の中で最も値下がりしているのはロシア・ルーブル で、下落率は44%。続いてアルゼンチン・ペソが24%の下げとなってい る。

この日のルーブルは下落。ロシアの経済成長率は5年ぶりにマイナ スとなった。同国に対する国際的な制裁措置に加えて、原油価格の下落 が響いた。

新興国20通貨をまとめたブルームバーグの指数は0.8%低下。月間 ベースでは6カ月連続で低下となる見通しだ。

ニュージーランド・ドルは対米ドルで4日続伸。豪ドルも対米ドル で4日続伸した。中国人民銀行は市中銀行の預金に含める資金の対象を 広げることで、市中銀行の融資能力拡大を支援する。国営の新華社通信 は28日、中国が2015年から預金の定義を拡大すると伝えた。

円はドルに対して年間ベースで下落。政府は27日の臨時閣議で、緊 急経済対策を決定した。規模は国費で3.5兆円程度。円は2015年も下落 が続くとみられている。

1ドル=130円

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者、マ ーク・チャンドラー氏は円が2002年以来で初の1ドル=130円に向かっ ていると述べた。

ユーロは下半期に11%下落。ドラギECB総裁はインフレ鈍化を受 けて、追加刺激策を講じる可能性を示唆した。一方で米金融当局は初回 利上げへと動いている。

ブルームバーグ相関加重指数によればドルは過去1カ月間で2.9% 上昇。円は1%高。ユーロは0.2%の上昇となっている。

原題:Euro Falls to 2-Year Low Amid Greek Election Turmoil; Real Slips(抜粋)

--取材協力:小宮弘子、Netty Ismail、Eshe Nelson.

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