ギリシャ、1月総選挙へ-大統領選出に必要な票集まらず

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ギリシャでは1月に総選挙が実施される運び となった。サマラス首相が29日、3回目で最後となる大統領選出投票で 十分な票を集められなかったため、議会は解散する。同国経済をこれま で支えてきた国際的な支援が途絶えるリスクが生じている。

サマラス首相は1月25日の選挙実施を求めると述べた。連立政権は この約1年半後に任期切れとなるはずだった。同首相が推すスタブロ ス・ディマス元欧州委員の大統領選出に賛成票を投じた議員は168人。 選出には議会定数300のうち180の賛成票が必要だった。同国憲法の規定 によって議会は解散し、総選挙の日程が決まる。

首相は「政府は新大統領選出に向け可能な手段を全て講じたが、過 半数に及ばない議員らによってギリシャは解散総選挙に引きずり込まれ た」とし、「ギリシャが改革の軌道から外れないことを保証するため、 あらゆる措置を取る」と言明した。発言の様子は国営テレビが放映し た。

投票の結果判明後、株式と国債相場は急落。金融市場の混乱はギリ シャ危機がピーク時にあった2012年を想起させる。反緊縮の急進左派連 合 (SYRIZA)が勝利すれば、国際的支援の前提条件が危うくな ると投資家は懸念している。

アテネ経済大学のヨルゴス・パグラトス教授(欧州政治・経済)は 電話で、「今度の選挙はユーロ離脱への不安と緊縮に対する怒りに挟ま れた、苦しい選択となるだろう」と分析。「現政権はSYRIZAの反 緊縮姿勢に伴うリスクを強調する一方、SYRIZAはギリシャのユー ロ参加を脅かさない実行可能な代替策を提供できると有権者説得を試み るだろう」と続けた。

アテネ時間午後5時12分現在、ギリシャ10年債利回りは132ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の9.8%。同国株の指標であ るアテネ総合指数は一時11%余り下げ、西欧18カ国の主要株価指数の中 で最もきつい値下がりとなった。

SYRIZAのツィプラス党首はこの日の議会投票はギリシャにと って「歴史的な日」を意味すると述べ、同国民は緊縮措置の終了を願っ ていると語った。世論調査によれば、SYRIZAはサマラス首相率い る新民主主義党(ND)を支持率で上回っている。

原題:Greece Moves to January Vote With Rescue Lifeline at Stake (1)(抜粋)

--取材協力:Nikos Chrysoloras、Marcus Bensasson、Paul Tugwell.

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