米大統領:「天才」プーチン氏のメッキはがれる-制裁で苦境

オバマ米大統領は、ウクライナ政策をめぐり 一時は「天才」と目されたロシアのプーチン大統領も、国際的な制裁で 同国経済に痛みが生じており、その行動が「それほど抜け目ない」とは いえないことが分かってきたと述べた。

今月収録され、29日に公表されたナショナル・パブリック・ラジオ (NPR)とのインタビューで語った。

オバマ大統領は、ロシアが味わっている経済的困難と、ウクライナ 紛争を通じて影響力拡大を図ったプーチン大統領の評価見直しを考えれ ば、世界的な危機に対処する上では「何らかの戦略的な忍耐を持つ」の が賢明であることが示されたとしている。

ロシアがクリミア半島を併合し、同国が支援する分離派がウクライ ナ東部を支配しようとする中で、「ワシントンの誰もが3、4カ月前に はプーチン大統領は天才だと思った」とオバマ大統領は話した。その上 で、「今や少なくともロシア国外では、プーチン氏の振る舞いがそれほ ど抜け目のないものだったとはいえないと、一部の人々は考えていると 感じられる」と指摘した。

オバマ大統領は、米国や欧州の同盟国がウクライナ問題で対ロ制裁 に踏み切った論拠の一部は「同国経済が破綻(はたん)を回避できてい る唯一の理由は原油価格だというものだった」と説明。制裁は半年 で50%近くもの原油安と相まって、米国主導の手法の正しさを証明する とともに、ロシア経済の脆弱(ぜいじゃく)さをあらわにしたとの考え を示した。

原油依存

「結局のところ、彼らにないような力強く生き生きした経済がわれ われにはあり、それがロシアに対する大きな優位だ」とした上で、「ロ シアは原油に依存しているが、われわれは原油に加え、iPad(アイ パッド)、映画、その他あらゆるものに依存している」と付け加えた。

このように対ロ政策を自賛してみせたオバマ大統領も、11月の米中 間選挙の「結果に失望したのは明らかだ」と認め、野党共和党が上下両 院を支配する来年1月からの議会対応として、エネルギーと医療保険制 度改革での規制・政策を後退させるような法案には拒否権を発動する意 向を表明した。

一方、キューバとの国交正常化交渉の開始が、イランとの間でも同 様の動きにつながる可能性をめぐっては、双方のケースは比較できるも のではないとして否定的な見解を示した。

オバマ大統領は、キューバは「米国やわれわれの同盟国に深刻な脅 威とならない比較的小さな国」であるのに対し、イランはテロ支援国家 であり、明確な核兵器開発の企てを持つ国だと言明した。

原題:Putin Shown Not ‘So Smart’ as Russia Economy Suffers, Obama Says(抜粋)

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