鉄鉱石、価格下落でも供給過剰は解消せず-鉱山の拡張続く

世界の鉄鉱石価格が下落してもジーナ・ライ ンハート氏は自らの富を築く礎となったオーストラリアのウエスタンオ ーストラリア州での鉄鉱石開発をやめることはない。ブラジルや中国の 一部の鉱山会社と同様に、依然として鉄鉱石生産によって利益を上げる ことができるからだ。

UBSグループのデータによれば、同州ピルバラ地区でラインハー ト氏が開発している80億ドル(約9600億円)規模のロイヒル鉱山が損失 計上を回避するためには、中国の港湾での鉄鉱石価格が1トン当たり 約56ドルを上回らなければならない。英豪系リオ・ティント・グループ や豪英系BHPビリトンなどが豪州で生産する鉄鉱石のコストは一層低 い。鉄鉱石は2011年に付けた過去最高値から65%下落しているものの、 最大の輸入国である中国での現在の価格は67ドルだ。

米ゴールドマン・サックス・グループによると、一部の高コスト鉱 山で操業が停止され需要も鈍化しているものの、利益を上げている生産 会社も多く、世界の供給過剰はさらに4年間続く見通しだ。各社は11年 以降、鉱山の拡張に総額約1200億ドルを投じた。ブルームバーグ・イン テリジェンスによれば、世界で生産される鉄鉱石の80%余りは引き続き 利益を生み出している。

ラインハート氏が保有するロイヒル・ホールディングスのバリー・ フィッツジェラルド最高経営責任者(CEO)は11月にロイヒル鉱山を 視察中、記者団に対し「当社はこのプロジェクトを長期的な鉄鉱石価格 に基づいて計画した。その価格は現在の水準よりも明らかに高かった」 と説明。同鉱山が影響を受ける前に「業界の他の企業に極めて多くの影 響が及ぶだろう」と述べた。

原題:Iron-Ore Slump Failing to End Glut as Mines Expand: Commodities(抜粋)

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