ホンダ:新型「レジェンド」発売2月に再延期、品質検証に時間

ホンダは高級セダン「レジェンド」の発売を 来年2月20日に延期する。衝突回避システムなど新機能の検証に時間が かかるためとしている。同モデルの発売延期は2度目で、度重なるリコ ールなど品質問題の影響が長引いている。

発売の再延期は、ホンダ広報担当の小原厚志氏が電話取材に明らか にした。カメラとミリ波レーダーの両方を使って歩行者への衝突回避支 援もできる「ホンダ センシング」と呼ばれる新たな安全システムと、 3つのモーターを用いるハイブリッド機構の組み合わせの検証に時間を 要しているためという。

小原氏によると、レジェンドは当初、国内で2014年秋に投入する予 定だった。しかし、昨年投入した新型「フィット」の度重なるリコール などを受けて、車の品質の総点検を実施。その結果、発売日は15年1 月22日にずれ込んだ。

ホンダは昨年9月発売の主力小型車、新型フィットで制御システム のプログラム不具合など、これまで5度にわたってリコールを実施して いる。そのほか、タカタ製エアバッグの不具合によるリコールでも1000 万台規模が対象になっており、品質問題への対応を迫られていた。

こうした中、ホンダの新車投入は昨年12月の小型車「ヴェゼル」の 後、今年12月のセダン「グレイス」まで、ほぼ1年間の空白があった。

新車投入に半年遅れも

ホンダの岩村哲夫副社長は10月の決算会見で、フィットなどの相次 ぐリコールで新車投入を見直し、半年遅れるものもあることを明らかに していた。日本市場では、今期(15年3月期)販売計画を従来比で10万 台引き下げており、このうち8割が新車関連の遅れになるという。今期 の純利益予想も5650億円に従来の6000億円から下方修正している。

また、リコールが複数回に及び、顧客に迷惑をかけた責任を真摯 (しんし)に受け止めるとして伊東孝紳社長が月額報酬の20%、その他 の役員は10%をそれぞれ3カ月間返上するとしていた。

レジェンドはホンダが1980年代から展開している高級セダンシリー ズ。ホンダは国内で消費者の嗜好が変化する中、生産をいったん休止し ていた。同社のウェブサイトによると、5代目となる今回のモデル は3.5リットルエンジンと3つのモーターで駆動する方式。燃費は JC08モードでリッター16.8キロメートル、価格は税込みで680万円。

ホンダ株の26日午前終値は前日比1%安の3604円。年初来では17% 下落しており、20%前後の上昇となっているトヨタ自動車や日産自動車 の株価と対照的な値動きとなっている。

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