米国債(26日):30年債上昇、目標下回る低インフレが手掛かり

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26日の米国債市場では30年債が続伸。米経済 成長の加速を背景に米連邦公開市場委員会(FOMC)が来年利上げに 踏み切ると予測される一方で、インフレ率が継続的に政策目標を下回っ ていることが買い手掛かりとなった。

2年債と30年債の利回り格差は約6年ぶりの低水準。原油価格がバ レル当たり60ドルを下回り、インフレ率の低下観測が強まり、長期債の 需要が押し上げられた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は、「市場参加者は長期的な低インフレと低成長を見 込んでいる。それが長期債の利回りを抑制している」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは2ベーシスポイント (bp、1bp =0.01%)下げて2.82%。同年債価格(表面利率3%、償還期限2044 年11月)は3/8上げて103 21/32。

利回り格差

2年債と30年債の利回り格差は207bpに縮小。23日には2009年1 月以来で最低となる201bpをつけた。

ブルームバーグ米国債指数によると、米国債のリターンは年初か ら5.6%。2011年以来最高のペースで推移している。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値によると、30年債 利回りは2015年6月末時点で3.44%に上昇する。10年債利回りは同時期 までに2.76%への上昇が見込まれている。

トレーダーのインフレ期待を示す10年債とインフレ連動国債 (TIPS)10年物の利回り差(ブレーク・イーブン・レート)は、ほ ぼ変わらずの168bp。16日には158bpと、2010年9月以来の最低とな った。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「イ ンフレが今のように抑制されていると、投資家は償還期限の長い国債の 購入をためらわない」と述べ、「当局による利上げ見通しを受けて、長 期債よりも償還期限の短い国債のほうが圧力を受けるだろう」と続け た。

利上げ見通し

金利先物市場の取引動向によると、2015年9月までに政策金利が引 き上げられる確率は67%。FOMCが声明を発表する前日の16日は53% だった。

今週発表された7-9月(第3四半期)実質国内総生産(GDP、 季節調整済み、年率)確定値は前期比5%増と、ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想値の上限を上回る伸びだった。個人消費支出 (PCE)価格指数は当局が目標とする2%上昇を2年以上にわたって 下回っている。

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日、景気改善に 伴い来年利上げする方向にあることを示唆した。金融当局は2008年から フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0%から0.25%のレンジで 据え置いている。

原題:Treasury 30-Year Bonds Advance on Below-Target Inflation Outlook(抜粋)

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