【コラム】バフェット氏やソニーに「裸大賞」-W・ペセック

米投資・保険会社バークシャー・ ハサウェイが出資する中国の電気自動車メーカー、比亜迪(BYD) の株価が今月に入って、何の理由もなく急落したため、資産家ウォー レン・バフェット氏は自らの名言を思い出しているはずだ。「潮が 引いて初めて誰が裸で泳いでいたかがわかる」というあの言葉だ。

年の瀬を迎え、裸の姿が露呈した会社や政治家、企業の帝王たちの 名前を公表するべき時期が来た。ここに第2回「裸大賞」受賞者を発表 する。

香港の梁振英行政長官:梁長官は数カ月にわたる民主派デモを抑え 込んだことで、北京の指導部から得点を稼いだかもしれないが、香港住 民からの信頼は地に落ちた。香港の貧乏人の神経を逆なでするような自 分の娘のフェイスブックへの投稿もあった。あまり裕福でない香港人に 指導者を選択させる危険性を指摘した自らのコメントは長期にわたり反 感を買うだろう。

ソニー:既に漂流状態となっていた日本の代表的企業のソニーは史 上最も奇妙なハッカー攻撃に見舞われ、北朝鮮の金正恩第1書記に屈辱 的に降伏した。「プレイステーション」のアカウントのハッキング事件 から3年。ソニーのサイバー防衛力の修復度合いは、同社が計画してい る革新的新製品群と同程度に貧相のようだ。

日本の民主党:民主党は安倍晋三首相が解散・総選挙を発表した 際、準備できていないと愚痴をこぼしたことで、厳しく批判された。安 倍内閣の支持率が落ち込む中で、民主党は選挙体制を整えるべきだった が、それどころか海江田万里代表は議席を失う結果となり、後継者問題 に発展した。

ウーバー:携帯端末向け配車アプリサービスの米ウーバー・テクノ ロジーズは、2週間前にインドで運転手によるレイプ疑惑で営業停止処 分を受けだ。今は台湾で営業継続を目指して当局と争っている。シンガ ポールやタイ、ベトナムの監督当局はウーバーの合法性を調査してお り、トラビス・カラニック最高経営責任者(CEO)にとって今年はア ジアで厳しい状況に直面した1年だった。さらに、日本のソフトバンク が東南アジアでウーバーと競合するグラブタクシーに2億5000万ドル (約300億円)を出資した。世界最大の成長市場の前途は平坦ではなさ そうだ。

石油輸出国機構(OPEC):1年間を振り返ると、OPECは世 界が恐れるカルテルという存在から、小競り合いする落後者の群れに落 ちぶれた。中国の化石燃料需要が弱まり、米国はシェールガス掘削を通 じて原油の輸入依存からの脱却を目指し続けており、内輪もめは長引く と予想される。

実際のところ、アジアの3大国のリーダーは3人共、今回の裸大賞 リストに採用されかけた。安倍首相と習近平・中国国家主席、インドの モディ首相にはまだ来年もチャンスがあるが、とりあえず今は何枚か服 を着るべき時だろう。(ウィリアム・ペセック)

(ペセック氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストです。コラムの 内容は同氏自身の見解です)

原題:Warren Buffett Swam Naked With Uber, Sony in 2014: William Pesek (抜粋)

--取材協力:守護清恵.

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