「隠れた手」使う中国中銀、ひそかな刺激策で景気減速抑制へ

中国人民銀行(中央銀行)は債務リスクを悪 化させずに経済を刺激することを目指し、隠れた手段を使っている。

米連邦準備制度理事会(FRB)によるフォワードガイダンスやイ ングランド銀行(英中銀)の透明性向上、20カ国・地域(G20)の明瞭 な意思伝達方針とは対照的に、中国はひそかに流動性を過去4カ月で4 倍以上に拡大した。人民銀が代わりに使っているのは同国最大の政策銀 行である中国国家開発銀行だ。

通期で1990年以来の低成長が見込まれる経済のてこ入れの必要性 と、6年でほぼ倍増した債務を抑制する努力との両立に取り組む中国指 導部は、先進国とは異なる金融政策の手法を模索している。問題は、ひ そかな行動によって投機家が飛びついたことで、株式相場は11月21日の 利下げ以降、追加緩和観測を背景に20%余り上昇した。

人民銀での勤務歴のあるシティグループの中国担当シニアエコノミ スト、丁爽氏(香港在勤)は「透明性と効果の両方が欠如している」と 指摘。「今年の政策については、当局の論法は全く分からないと言え る」と付け加えた。

透明性に関して人民銀の周小川総裁の過去の発言を振り返ると、政 策シグナルの明確化を目指す世界的な流れにあまり固執せず、行動で示 すことを好む姿勢がうかがわれる。

正式発表なしの流動性注入策の有効性をめぐっては、政策金利や預 金準備率の引き下げに比べて「メッセージ発信のインパクト」に欠ける と、モルガン・スタンレーの中国担当チーフエコノミスト、喬虹氏らが 今月の調査リポートで問題点を指摘した。

原題:PBOC Turns to Hidden Hand as China Seeks to Stem Growth Slowdown(抜粋)

--取材協力:Ye Xie.

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