米経済の勢い加速、オバマ氏に追い風-16年大統領選にも影響

オバマ米大統領が来年1月、上下両院を野党 共和党が支配する議会に対峙(だいじ)するに当たり、同国経済の活況 は強力な追い風となりそうだ。

23日発表の7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP) 確定値が前期比年率5%増と、11年ぶりの高水準となったことを受け、 ダウ工業株30種平均は初めて1万8000ドル台に乗せた。

雇用増大と賃上げ、ガソリン価格低下が消費者に恩恵をもたらして おり、大統領の施策は中間層に十分プラスとなっていないとの批判を打 ち消す形になった。

ニューヨーク州立大学バファロー校のジェームズ・キャンベル教授 (政治学)は、こうした数字を見れば、大統領と与党民主党に「朗報に ならないはずがない」と指摘した。

オバマ大統領にとって、国政選挙を通じて議会での支持固めを図る 機会はもうない。だが、米国民の生活水準向上は大統領の政策の適切さ を裏付けるとともに、共和党の批判をかわし、2016年の大統領選での民 主党候補の勝利の可能性を高める。

退任時の景気が強ければ、オバマ大統領の「遺産」はその分、輝き を増す。経済的繁栄を取り戻したとの記憶はビル・クリントン、ロナル ド・レーガン、フランクリン・ルーズベルトの各政権への郷愁を呼び起 こすことにもなっている。

ヒラリー氏に恩恵も

クック・ポリティカル・リポートのナショナル・エディター、エイ ミー・ウォルター氏は「最も大きな利益を受けるのはヒラリー・クリン トン氏だ」と、16年の大統領選出馬が見込まれる同氏へのプラス効果に 言及した。

16年の大統領選への影響は、過去の基準に照らして既に長期にわた っている景気拡大の持続可能性にも左右される。国内で力強さが示され る米国も、海外経済が減速する中で潜在的な逆風に直面する。

しかし、三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ ラプキー氏は現時点で「米経済は極めて好調だ」と話す。

米大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長はGDP統 計について、「米国にとって躍進の年だ」とし、オバマ大統領の政策が 現在の好景気につながったとの見解を示した。

原題:Surging Economy Empowers Obama to Confront Hostile Congress (1)(抜粋)

--取材協力:Margaret Talev.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE