日本株続伸、米GDPの確報好調と円安好感-輸出、陸運買い

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24日の東京株式相場は続伸。国内総生産 (GDP)確定値の上方修正で米国景気に対する安心感が広がり、為替 のドル高・円安も好感された。業績改善期待で輸送用機器など輸出株が 上昇、韓国企業との事業統合が評価された三井化学など化学株、アナリ ストが目標株価を上げたセイノーホールディングスなど陸運株も高い。

TOPIXの終値は前営業日比12.97ポイント(0.9%)高 の1426.02と4日続伸、日経平均株価は219円9銭(1.2%)高の1 万7854円23銭と5日続伸。日経平均は終値で年初来高値を付けた8日以 来、約2週間ぶりの高値水準に戻した。

三菱UFJ投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは、 「米景気の足取りはしっかりしており、米国株も休みは挟んでいるが、 高値を取ってきている。円安も進み、ここ最近良く見られる典型的なパ ターンで日本株は上昇している」と話した。

23日に発表された米国の7-9月期(第3四半期)GDP確定値は 前期比年率5%増と、改定値の3.9%から上方修正され、市場予想 の4.3%増も上回り、約10年ぶりの高い伸びを示した。個人消費や設備 投資が上方修正された。同日の米ダウ工業株30種平均は続伸し、終値で 初めて18000ドルを突破。為替市場では、主要通貨に対するドルの動き を示すドル・スポット指数が5年ぶりの高水準を付けた。

きょうのドル・円相場は1ドル=120円前半から半ば付近で推 移、22日の日本株市場の終値時点119円51銭からはドル高・円安水準で 取引された。米統計、為替の動きを受け、日経平均は一時240円高の1 万7875円まであった。SMBC日興証券株式調査部の西広市部長は、 「米景気回復の勢いが増しており、来年年央に利上げ開始という見方が 多いが、これが早まる可能性もなくはない」と指摘。日本株について は、米国株に比べ出遅れ感も残ると言う。

第97代首相に選出、売買は微減

国内では特別国会がきょう召集され、午後の衆参両院本会議で安倍 晋三自民党総裁が第97代首相に指名された。この後組閣人事に着手、第 3次安倍内閣が発足する。SMBC日興証の西氏は、「掉尾(とうび) の一振」の動きも出始めている中、今後の「アベノミクスに対する成長 期待感もマーケットの追い風」とみていた。

ただ、海外投資家の多くがクリスマス休暇に入っているとみられて おり、朝方の買い一巡後はこう着感の強い1日で、東証1部の売買高 は21億3937万株、売買代金は2兆403億円となり、22日比 で2.2%、0.9%それぞれ減った。

東証1部33業種は水産・農林、陸運、輸送用機器、化学、空運、小 売、その他製品、電機、食料品、倉庫・運輸など28業種が上昇。石油・ 石炭製品、鉱業、不動産、証券・商品先物、海運の5業種は安い。上昇 銘柄数は1172、下落560。

売買代金上位ではトヨタ自動車、ファーストリテイリング、ソニ ー、東京電力、ホンダ、富士重工業、日立製作所、セブン&アイ・ホー ルディングス、村田製作所、三菱商事、富士フイルムホールディング ス、JR東日本、花王、東京エレクトロン、電通が上昇。半面、コスモ 石油や昭和シェル石油、日立造船は反落、収益の伸び悩みが懸念された ニトリホールディングスも下げた。

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