アインホーン氏投じるファンド、好成績の秘訣は「マネーボール」

オレグ・ノーデルマン氏の投資のヒントは多 種多様なものの組み合わせにある。

バイオテクノロジーに特化した同氏のヘッジファンド会社、Eco R1キャピタルの名称は、クローン技術に欠かせない酵素の名前に由来 する。資産家デービッド・アインホーン氏の投資をバックにまとめられ たポートフォリオの説明には、大リーグのオークランド・アスレティッ クスや赤鼻のトナカイが登場する。

今年、ノーデルマン氏(37)の戦略は成功した。ブルームバーグの データによると、2億600万ドル(約250億円)の同氏のヘッジファンド は年初から11月までの投資利益が62%を上回り、リターンランキングで トップレベルに入った。企業合併の急増と新薬開発の進展が追い風にな った。

「資本へのアクセス、貪欲なM&A(合併・買収)環境に、新しい 世代の企業と起業家たちが重なり、バイオテクセクターが40年近く前に 誕生して以来見られなかったような機会が訪れた」とノーデルマン氏は 電子メールで説明した。

ブルームバーグがまとめた上位グループの成績によると、医療サー ビスに特化したヘッジファンドの1-11月期リターンはプラス18%。業 界全体の1.6%を大きく上回る成績を挙げている。ノーデルマン氏のフ ァンド以外では、ベフザト・アガザデ氏のベンバイオ・セレクト(プラ ス61.8%)やマイケル・クレンサベージ氏のクレンサベージ・ファンド (プラス34%)などが好調。

ガラクタおもちゃ、アスレティックス

ノーデルマン氏は医療サービスに特化したPE(未公開株)投資会 社、BVFパートナーズに11年務めた後、2013年にサンフランシスコで 起業。EcoR1には、アインホーン氏のグリーンライト・キャピタル 傘下のグリーンライト・マスターズが投資している。

規模が小さくて無名、もしくは正しく評価されていないバイオテク ノロジー企業を対象に、長期的なビジョンに基づいて投資するのが同フ ァンドの戦略だという。ノーデルマン氏は自らのポートフォリオを映画 「赤鼻のトナカイとガラクタおもちゃの島(日本未公開)」とオークラ ンド・アスレティックスのロスターの掛け合わせのようなものだと語 る。映画は不良品のおもちゃが大集合する人形劇。アスレティックスは マイケル・ルイスの小説「マネーボール」で、統計に隠された価値を活 かすことで成功するチームとして描かれている。

11年前にがんを克服した経験が、EcoR1の投資戦略を形成して いるという。満たされていない大きな医療ニーズ。これを標的にした医 薬品開発の兆候が投資の決め手だと、ノーデルマン氏は11月に述べた

原題:Einhorn-Backed Biotech Fund Taps ‘Moneyball’ and Rises 62% (1)(抜粋)

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