欧州債:ドイツ債利回り、過去最低に接近-ギリシャ債は下落

23日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇 し、10年利回りは過去最低まで約3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)に迫った。ギリシャ議会が大統領を選出できず、反緊縮の野 党が優勢との見方から、同国の国債は値下がりした。

サマラス首相が擁立した大統領候補のスタブロス・ディマス元欧州 委員が十分な票を得られず、解散・総選挙につながるとの見方が広がっ た。ドイツ10年債利回りはこのままいけば、年間ベースで2008年以来の 大幅低下となる。欧州中央銀行(ECB)がソブリン債購入を伴う量的 緩和(QE)に踏み切るとの観測も材料。スペインとイタリアの10年債 利回りもこれまでの最低を付けた。

DZ銀行(フランクフルト)の債券アナリスト、クリスティアン・ レンク氏は、「安全を求める動きがやや強まっている環境で、QE観測 が相場を左右している」と指摘。「ギリシャ国債に関する悲観的見方と 不透明感はかなり織り込み済みだ」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時2分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1b p低下の0.59%。17日には0.565%と、ブルームバーグがデータ集計を 開始した1989年以降の最低を付けた。年初来では134bp低下した。同 国債(表面利率1%、2024年8月償還)価格はこの日、0.115上 げ103.845。2年債利回りはマイナス0.092%で、前日からほぼ変わら ず。

ギリシャ議会では29日に3回目の大統領選出のための投票が行われ る。この投票でも大統領が決まらない場合は議会が解散され、早期選挙 につながる。

ギリシャ国債の5年物利回りは47bp上昇の9.04%、10年物利回り は14bp上昇し8.46%となった。

スペイン10年債利回りは一時3bp低下の1.644%と、これまでの 最低を付けた。イタリア10年債利回りはほぼ変わらずの1.93%。過去最 低となる1.911%まで下げる場面もあった。

24日の欧州債市場は休場となる。取引再開は29日。

原題:German Yields Approach Record Low as Greek Bonds Drop After Vote(抜粋)

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