米国債:2年債利回りは2011年以来の高水準、GDP統計で

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23日の米国債は下落。2年債利回りは約4年 ぶりの高水準に押し上げられた。朝方発表された米実質国内総生産 (GDP)が約10年ぶりの大幅な伸びを示し、米金融当局は来年利上げ するとの見方が強まった。

10年債利回りは1年ぶりの大幅上昇。第3四半期の米GDPは前期 比年率で5%増と、ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想(4.3% 増)を上回った。午後の5年債入札(規模350億ドル)では需要が平均 値を下回った。24日は7年債入札(290億ドル)が予定されている。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「景気の基調は強さを増している」と述べ、 「現在の金利水準を正当化していない。投資家は金利がいつか実際に上 昇すると確信している」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して0.74%。同年債価格(表面利率0.5%、償還期 限2016年12月)は2/32下げて99 3/4だった。利回りは2011年4月以来の 高水準をつけた。

10年債利回りは2013年11月以来で最大となる10bp上昇。2.27% と、12月8日以来の高水準をつけた。

米国債のリターン

ブルームバーグ米国債指数によると、年初から前週末までの米国債 のリターンは6.1%と、2011年以来で最高のペースとなっている。昨年 は3.4%のマイナスだった。

金利先物市場の取引動向によると、2015年9月までに政策金利が引 き上げられる確率は68%。米連邦公開市場委員会(FOMC)が声明を 発表する前日の16日は53%だった。金融当局は2008年12月からフェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置い ている。

商務省が発表した第3四期GDP(季節調整済み、年率)確定値は 改定値の3.9%増から上方修正された。また、11月の個人消費支出 (PCE)は前月比0.6%増加した。前月は0.3%増(速報値0.2%増) に修正された。

FOMCは17日発表の声明で、「委員会は現在の精査に基づき、金 融政策スタンスの正常化の開始においては辛抱強くなれると判断してい る」と記述した。

トレーダーのインフレ期待を示す10年債とインフレ連動国債 (TIPS)10年物の利回り差(ブレーク・イーブン・レート)は、ほ ぼ変わらずの171bp。16日には158bpと、2010年9月以来の最低とな った。

入札結果

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ傘下、RBS セキュリティーズの米政府債ストラテジスト、タイラー・トゥッチ氏は 「5年債入札はそれほど良好ではなかったが、予想を上回ったGDPを 手掛かりとした大規模な売りを考えると、それほど意外ではない」と述 べた。

この日の入札では投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.39倍と、 過去10回の平均値(2.77倍)を下回った。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札に占める比率は58.7%、過 去10回の入札の平均は51.3%となっている。プライマリーディーラー以 外の直接入札者の落札比率は7.3%と、2013年6月以来の低水準。過 去10回の平均は13.7%だった。

2年物変動利付債(FRN)入札(銘柄統合、発行額130億ドル) の結果によると、最終応募者利回りは0.11%。前回入札(11月25日)で は0.068%だった。

原題:Treasury 2-Year Yields Touch 2011 Highs on U.S. Growth Surge(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger.

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