北朝鮮のインターネット接続が約10時間ぶりに復旧-米調査会社

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数時間にわたり切断状態になっていた北朝鮮 のインターネット接続が復旧した。ネットワークの監視・分析を手掛け る米調査会社が明らかにした。米政府は先週末、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)に対するハッカー攻撃に北朝鮮政府が関 与していると非難していた。

ダイン・リサーチ(ニューハンプシャー州ハノーバー)が22日にツ イッターに掲載した情報によると、接続は不安定になることもあるが、 約10時間ぶりに復旧した。北朝鮮の2つの国営ニュースサイトは現地時 間午前11時30分(日本時間同じ)時点で機能しており、そのうちの1つ である労働新聞は金正恩第1書記のナマズ養殖場視察を報じた。

ダイン・リサーチのインターネット分析ディレクター、ダグ・マド ーリー氏によると、北朝鮮には公式のインターネット回線が4本あり、 いずれも中国を経由している。これらの回線は前日からたびたび通信不 能になり、きょうは完全につながらなくなっていたという。

マドーリー氏は「北朝鮮に対するサイバー攻撃なのかどうかは分か らないが、正常でないことは確かだ。北朝鮮では通常、接続は安定して いる。普通ではない状況だ。今までにこうした例は見たことがない」と 述べた。

オバマ米大統領は先週、SPEが深刻な被害を受けたとして、対抗 策を講じると述べていた。これを受けて北朝鮮は、米国が同国に何らか の報復措置を取った場合、「数千倍も甚大な」対抗措置につながるだろ うと警告。SPEのシステムに侵入したと主張する「平和の守護者」の 正体については把握していないとしている。

マドーリー氏は接続不能について、光ケーブルの切断によるもので はないと分析。ケーブル切断なら即座に接続が切れるという。他に北朝 鮮のルーターのソフトウエアのメルトダウンか、DoS攻撃(サービス 停止攻撃)が考えられると同氏は述べた。

米国務省のハーフ副報道官は22日にワシントンで記者団に対し、北 朝鮮へのサイバー攻撃の報道については確認できないと述べ、ソニーへ の攻撃に対して米国が取り得る「対応策としてはさまざまな選択肢を検 討している」とし、具体的内容には言及を控えた。

アーバー・ネットワークスのセキュリティー調査責任者、ダン・ホ ールデン氏は、北朝鮮が比較的単純なDoS攻撃を受けているようだと 指摘。「米政府が何らかの行動を起こすとしたら、見え透いたことはし ないだろう」と述べ、米国による攻撃の可能性は低いと分析した。ソニ ーが公開中止に追い込まれた「映画を見ることができなくて腹を立てた 米国内の誰かが起こした可能性もある」と付け加えた。

原題:North Korean Internet Access Restored After Hours-Long Outage(抜粋)

--取材協力:David Lerman.

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