アリババ会長、元社員に起業促す-中国のベンチャー投資拡大

中国の電子商取引運営会社アリババ・グルー プ・ホールディングの馬雲(ジャック・マ)会長は先月、元社員1600人 を地元の浙江省杭州に招待した。同社が250億ドル(約3兆円)規模の 新規株式公開(IPO)を実施したことで、アリババ株を持つ多くの元 社員の資産が膨らんだ。馬会長はそうした資金を活用し長期的に有意義 な事業を始めるよう元社員に呼び掛けた。

アリババで10年にわたり働いたスン・シュイホア氏は、「馬会長は 元社員の多くが豊かになったのを知っており、手にした資金を無駄遣い しないでほしいとわれわれに言いたかったんだ」と述べる。

36歳のスン氏はすでにビジネスを始めている。500万元(約9600万 円)を投じオンライン小売り事業を創業、手持ち資金をベンチャー企業 に投資するアリババ元社員の仲間入りを果たした。

アリババが米国で史上最大規模のIPOを実施したこともあり、中 国はテクノロジー産業の中心地としてシリコンバレーの正統な競争相手 として浮上しつつある。

資産12億ドル相当を運用するマトリックス・パートナーズ・チャイ ナの北京在勤パートナー、ワン・ホアトン氏は「杭州の夜市で夕食を取 れば、周囲の人々がベンチャー企業について話しているのを耳にするか もしれない。人々が大挙して自ら事業を起こし、次の大きな好機を見い だそうとしているのが分かるだろう」と述べた。

中国のインターネット市場は利用者6億3200万人を抱え世界最大。 国内のベンチャー各社はこうした恩恵にあずかることになる。アーンス ト・アンド・ヤング(E&Y)によれば、中国企業へのベンチャー投資 は1-9月に81億ドルと、昨年1年間(35億ドル)の倍以上に増えた。 中国は今年、米国の373億ドルに次ぎ世界2位となっている。

原題:Alibaba’s Millionaires Fuel Startup Boom to Rival Silicon Valley(抜粋)

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