【個別銘柄】再編観測で石油急騰、中外薬安い、日立造は上昇

更新日時

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

石油株:昭和シェル石油(5002)が前週末比28%高の1302円。石油 元売り2位の出光興産(5019)が同5位の昭シェルの買収に向け交渉に 入った、と20日付の日本経済新聞朝刊が報道。2015年度前半をめどに株 式公開買い付け(TOB)を実施、総額は5000億円規模としている。国 際原油市況の低落が続く中、業界再編による経営効率化観測が広がり、 東証1部33業種で石油・石炭製品は上昇率トップ。コスモ石油(5007) も19%高の187円、富士石油(5017)も9.2%高の379円。

中外製薬(4519):4.4%安の3010円。親会社であるスイスのロシ ュ社が19日、抗アミロイド治験薬「gantenerumab」のアルツハイマー病 の前駆状態にある患者を対象にした第3相臨床試験を中止する、と発 表。同薬に対する新たな安全シグナルが認められなかったため。バーク レイズ証券では、治療剤開発の難しさをあらためて実感と指摘した。ま た同証では、乳がん領域のHER2フランチャイズの2021年売上高を978億 円から637億円に引き下げ、目標株価を3400円から3300円に見直した。

楽天(4755):3.5%高の1726円。ゴールドマン・サックス証券 は19日、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を1300円から2100 円に上げた。Eコマース市場の成長で楽天市場、楽天カード事業に大き な利益成長余地があるとし、同証による15年12月期営業利益予想を1228 億円から1330億円、再来期を1483億円から1890億円に増額した。

スカイマーク(9204):16%安の319円。同社は19日夜、旅客機の 売買契約をめぐる違約金交渉に関連し、欧州エアバス社が英国商事裁判 所に訴訟準備を通知したと発表した。スカイマクでは、あくまで訴訟準 備の前段階当たる手続きで、正式な訴訟に発展したことを意味するもの ではない、とコメントした。

日立造船(7004):11%高の748円。次世代2次電池として期待さ れる亜鉛空気電池の円筒型2次電池を開発した、と日刊工業新聞が22日 に報道。仕様や量産化技術を確立、耐久性の検証を進めた上で、16年度 末までに製品化するといい、将来的な収益貢献が見込まれた。

シロキ工業(7243):19%高の300円。アイシン精機(7259)と16 年4月1日付で経営統合する、と19日に発表。アイシン精が株式交換で シロキを完全子会社化、交換比率は今後協議して決定する。

JXホールディングス(5020):6.5%高の480.5円。JX日鉱日石 エネルギーは燃料電池車(FCV)の燃料となる水素を全国に供給する 体制を整え、20年をめどに国内10拠点で水素を生産すると22日付の日本 経済新聞朝刊が報道。水素ビジネスの成長を見込む買いが入った。

日本オラクル(4716):3.3%高の4845円。6-11月期(上期)営 業利益は前年同期比17%増の227億円だった、と19日に発表。収益柱の 更新版などアップデート・技術サポート分野の売り上げが伸びたほか、 新規ライセンス分野の増加も寄与した。前期比1.5%増の450億円とす る15年5月期計画は据え置き。

グローリー(6457):7%高の3160円。野村証券は19日、投資判断 を新規に「買い」、目標株価を3700円とした。04年の新札発行特需時に 設置された機器の更新需要、国内流通・交通市場でのレジ釣り銭機の販 売拡大、海外市場増収の3点から17年3月期まで成長可能との見方を示 した。同証による16年3月期営業利益予想は241億円、再来期は277億 円。会社側の今期計画は205億円。

KNT-CTホールディングス(9726):7.3%安の152円。14年12 月期の連結営業利益計画を43億円から26億円に下方修正する、と19日に 発表。経営統合後の改革効果発現に時間を要しているほか、台風などの 自然災害、エボラ出血熱の影響などで主力旅行パック商品のメイト、ホ リデイが低調。前期比では11%増益が一転、33%減益になる。

小野薬品工業(4528):5.5%高の1万960円。米国のバイオファー マ企業であるギリアド社(カリフォルニア州)に対し、小野薬が創製、 開発中のB細胞性悪性腫瘍とその他疾患を対象にしたBTK阻害剤 「ONO-4059」の全世界(日本、韓国、台湾、中国、東南アジア諸国連合 除く)における開発・販売権を導出する、と19日に発表。今後は同剤の 共同開発を進めるといい、ライセンス契約締結による開発加速、収益貢 献を見込む買いが広がった。

ミツウロコグループホールディングス(8131):8.2%高の568円。 米国のプレミアムバーガー専門店「カールスジュニア」と契約、日本国 内で同レストランのフランチャイズ事業展開を開始すると19日に発表。 今後の収益貢献が見込まれた。

モリタホールディングス(6455):5%高の1184円。発行済み株式 総数の4.32%に当たる200万株、金額で25億円を上限に自社株買いを行 うと19日に発表。期間は15年1月5日から6月19日まで、年明け以降の 需給好転を見込む買いが優勢となった。

いであ(9768):11%高の1392円。26日付で東証ジャスダックから 2部へ上場市場が変更になる、と19日に発表。また、14年12月期末に1 株2円50銭の市場変更の記念配当を実施するとし、知名度向上と株主還 元を好感する買いが入った。期末配は普通配の12円50銭と合わせ15円の 予定。同社は環境調査・分析の大手。

オンコリスバイオファーマ(4588):3.5%高の819円。開発中の新 規エピジェネティックがん治療薬「OBP-801」について、米食品医薬品 局(FDA)による第1相臨床試験の治験薬に関する安全性レビューが 完了、臨床試験を開始する了解を得たと22日正午すぎに発表した。開発 進展を好感する買いが膨らんだ。

UBIC(2158):150円(20%)高の899円でストップ高。8月に 公表したドイツ銀行ロンドン支店に対する第三者割り当ての新株式発行 プログラムを解約し、第10回新株予約権を割当先から取得、消却する と19日に発表。8月の米TechLaw社買収後も複数の候補企業との合併・ 買収(M&A)に向けた調査、交渉を行ってきたが、現段階で最終的合 意に至った案件がなく、資金調達の必要性が薄まったため。1株価値希 薄化の懸念が後退した。

イーレックス(9517):22日に東証マザーズ市場に新規株式公開 (IPO)、初値は公開価格の1170円に対し11%高の1301円だっ た。1999年12月の設立で、新電力会社(PPS)として電力売買、発 電、電源開発事業を手掛ける。15年3月期の連結営業利益計画は前期 比8.7%増の15億3000万円。終値は初値比ストップ高の1601円。

インターワークス(6032):22日に東証マザーズ市場に新規株式公 開(IPO)、初値は公開価格の1750円に対し17%高の2043円だっ た。91年3月の設立で、製造業の求人情報サイト「工場ワークス」を運 営、人材紹介や採用支援も手掛ける総合人材サービス企業。15年3月期 の連結営業利益計画は前期比32%増の6億円。終値は1924円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE