米国債:2年債と30年債の利回り格差縮小、09年来の最小

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22日の米国債市場では2年債と30年債の利回 り格差が2009年以来の最小になった。インフレが世界的に減速する中 で、米金融当局は2015年に利上げするとの見方が背景。

2年債利回りは4日連続で上昇。午後に入って実施された2年債の 入札で最高落札利回りが2011年3月以来の高水準となった。財務省は23 日に米5年債(350億ドル)、24日に7年債(290億ドル)の入札を予定 している。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「すべては景気次第だ」と述べ、 「今のような雇用増が続けば4月に利上げとなるだろう。市場はそれに 備えている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、2年債と30年債の利回り格差は208ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)に縮小。2009年1月以来の最小となった。

ニューヨーク時間午後4時59分現在、既発2年債利回りは前営業日 比2bp上昇の0.06%。30年債利回りは1bp下げて2.74%。

ブルームバーグ米国債指数によると、年初からの米国債のリターン は6.1%と、2011年以来で最高のペースとなっている。昨年は3.4%のマ イナスだった。

利上げ見通し

先物市場の取引動向によると、2015年9月までに政策金利が引き上 げられる確率は66%。米連邦公開市場委員会(FOMC)が声明を発表 する前日の16日は53%だった。金融当局は2008年12月からフェデラルフ ァンド(FF)金利誘導目標を0%から0.25%というレンジで据え置い ている。

23日発表される7-9月期米実質国内総生産(GDP)確定値は前 期比年率4.3%増が予想されている。改定値は3.9%増だった。

個人消費支出(PCE)価格コア指数は11月に前年比1.5%上昇 と、前月の1.6%上昇からの伸び鈍化が予想されている。

トレーダーのインフレ期待を示す10年債とインフレ連動国債 (TIPS)10年物の利回り差(ブレーク・イーブン・レート) は、1.71ポイント。16日には1.58ポイントと、2010年以来の最低となっ た。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「インフレが今のよ うな水準であっても金融当局は政策金利の正常化へ前進するだろう」と 述べ、「インフレ期待値が来年上半期に低下した場合、当局は引き締め 期待を再考する必要があるかもしれない。しかし追加緩和を実施する場 合、その条件は厳しい」と続けた。

入札結果

米財務省が実施した2年債入札(発行額270億ドル)の結果による と、最高落札利回りは0.703%。入札直前の市場予想と一致した。

2年債入札で投資家の需要を測る指標の応札倍率は年初からの平均 が3.37倍と、1994年以降で3番目に高い水準だ。

この日は3.21倍、過去10回の平均値は3.4倍だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は35.7%と、過去10回 の入札の平均は32.1%。プライマリーディーラー以外の直接入札者の落 札比率は14.5%。過去10回の平均は18.3%だった。

原題:Treasury Yield Curve at Narrowest Since 2009 on Fed Rate Stance(抜粋)

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