原油急落は好機-ジュネーブの石油取引各社のリターン上昇

金融危機後で最大の原油価格の下落が、ジュ ネーブで営業する石油取引会社に利益をもたらしている。

数年間にわたって安定していた原油価格が急落したことにより再び 変動性が高まり、取引会社の利益につながっている。指標となる北海ブ レント原油が5年ぶりの安値に下落し、ロシアやベネズエラなどの経済 が揺らぐ一方で、ジュネーブを拠点に世界の石油の約3分の1を売買す る世界の大手商品取引会社は弱気相場でリターンを上げている。

価格下落で資金調達コストが低下し、燃料を貯蔵することによって 利益を確定する機会が生まれており、価格の大幅な変動がビトル・グル ープやトラフィギュラ・ビヘーアなどの取引会社のリターン上昇につな がっている。

業界コンサルタント会社オリバー・ワイマンのパートナー、ローラ ンド・レヒトシュタイナー氏(チューリヒ在勤)は「ここのところ商品 取引会社はかなり楽観的なムードになっている」と指摘。「いずれの企 業も大量の在庫と多くのインフラを保有しており、これらは変動性があ る場合にのみ収益につながり得る。従って、これらの企業にとって好機 だ」と語る。

米JPモルガン・チェースやドイツ銀行、英バークレイズなどの銀 行が現物商品事業から撤退したり事業縮小を進めたりする中、取引会社 は貯蔵タンクやパイプライン、製油所などの資産を購入している。これ らの施設を保有していることから、各社にとって価格の急変を利益につ なげる選択肢が広がっている。

原題:Geneva’s Army of Oil Traders Embraces the Profits a Crash Brings(抜粋)

--取材協力:Moming Zhou.

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