スパクス:16年めど病院など医療関連リート上場準備、約300億円

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資産運用会社のスパークス・グループ は、2016年をめどに病院や研究施設など医療関連物件を含む300億円規 模のJリート上場を準備していることを明らかにした。高齢化社会の進 行を背景とした医療施設の需要増大をにらんで、投資機会の拡大を見込 んでいる。

スパークス・アセット・トラスト&マネジメントの諌山哲史副社長 は17日のインタビューで、「近日購入する物件を含めてすでに100億円 程度を取得予定で、15年に200億円程度の購入を目指す」と発言。「う まく収益が見込めるようになればリートの運用資産に組み入れたい」と 述べた。

諌山氏は、固定賃料での賃貸借契約が多い老人ホームに比べて、 「病院は経営が好調な場合に賃料の値上げ交渉でアップサイドが狙え る」とし、5%以上の投資利回りが見込めるとの見方を示した。

政府は健康長寿産業を成長戦略分野と位置付け、介護・医療施設の 拡充に向け、投資資金を呼び込もうとヘルスケアリートの推進を明記。 初のヘルスケア施設特化型として、11月に日本ヘルスケア投資法人が上 場したほか、三井住友銀行系も来年3月めど、新生銀行系が15年中に上 場を計画している。

19日の同社株価は一時、前日比27円(13.1%)高の233円を付け た。終値は同10円(4.9%)高の216円だった。

上場備え物件仕込み

スパークスは既に私募ファンドを通じて不動産投資を進めており、 優良な運用資産については、リート投資法人に順次移していく。従来の 住宅に加えて、10月にはオフィスビルや倉庫、商業施設、ヘルスケア施 設にも投資対象を拡大している。

同社は都内に約700平方メートルの土地を購入し、16年度中に病院 が竣工予定だ。総事業費は20億円台。整形外科と循環器科の専門医によ り関節や心臓、血管などの手術に特化し、病院向けのコンサルティング 会社SDPジャパンと医師が共同で運営する。

国土交通省のガイドラインによると、現在はヘルスケア関連リート の投資対象はサービス付き高齢者住宅や有料老人ホーム、認知症高齢者 向けグループホームに限定。物件取得競争が過熱化する中、病院など医 療施設への関心が高まっており、同省はリートの経営への関与や情報開 示など環境整備を検討している。

10月末の日銀の追加緩和の効果で、46銘柄で構成する東証REIT 指数は3日、07年12月以来の高値を更新した。また、不動産証券化協会 (ARES)によると、Jリート市場は11月末に時価総額10兆円(48銘 柄)を突破した。

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