エアバッグ問題で火薬の交換義務を非公式に議論-自動車業界

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タカタ製エアバッグのインフレータ(膨張装 置)の不具合問題をめぐり、自動車業界では火薬の定期交換義務につい て非公式に議論を始めた。

日本自動車工業会の池史彦会長(ホンダ会長)は18日の定例会見 で、発炎筒の火薬については一定期間で交換義務があることに触れ、エ アバッグについても何年かたてば交換するという議論も当然出てくると 述べた。また、業界として、声を上げてリーダーシップを取っていくこ とになるだろうとの見解を示した。

タカタの品質保証本部シニアバイスプレジデントの清水博氏は11月 の米上院公聴会で、不具合の要因に関連して、機器の経年劣化の問題を 指摘したほか、湿度に敏感な硝酸アンモニウムの工場の生産工程で湿度 管理を格段に改善したと説明していた。

自動車調査会社、カノラマの宮尾健アナリストは、火薬の定期交換 について検討されているとすれば「非常にポジティブに受け止めるべき だ」とコメント。火薬の経年変化により事故の可能性があることは今回 分かったが、最終的な原因究明ができていないのが現状と指摘した上 で、一定期間で交換が義務付けられれば事故の可能性を減らすことが可 能になるとの見方を示した。

エアバッグ問題について、池会長は一義的には完成車メーカーに全 責任があるとの認識を示し、経済的な分担についてはいったん責任を引 き受けた後で部品メーカーと相談していくことになると話した。不具合 の原因究明については、完成車メーカーに知見がなく、「タカタにお願 いせざるを得ない」との考えを示した。

エアバッグのインフレータ不具合問題では、作動時に内圧が異常に 上昇して破裂し、容器の破片が飛び出してくる恐れがあり、タカタと自 動車メーカーが原因を究明中だ。搭載車両ではリコールが相次ぎ、世界 で2000万台以上がリコールやそれに準じた対応の対象となっている。

宮尾氏によると、エアバッグ・インフレータのメーカーとしては、 ダイセル、日本化薬、オートリブなどがある。タカタの株価は18日終値 で前日比5.5%高の1337円で、年初来で56%の下落となっている。

--取材協力:Craig Trudell.

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