FOMCの「相当な期間」の変更、04年の「辛抱強く」を想起

米連邦公開市場委員会(FOMC)は17日発 表した声明で、事実上のゼロ金利政策を「相当な期間」維持するとした 従来の文言の代わりに、利上げの時期に関し辛抱強くなる方針を表明し た。

これは11年近く前に当時のグリーンスパン連邦準備制度理事会 (FRB)議長が半年後の利上げに向けてFOMCのかじ取りをしたと きのエピソードを想起させる。2004年、FOMCは声明で「相当の期 間」という文言に代えて、03年6月以降1%に据え置いていた政策金利 に関して「辛抱強くなれる」との表現を採用した。当時の動きを以下に 概観する。

◎04年1月28日:FOMCは政策金利を1%に据え置いたが、「相 当の期間」という文言は削除し、その代わりに「委員会は緩和策解除に 向けて辛抱強くなれる」と表明した。株価は下落し、S&P500種株価 指数は同日、15.57ポイント(1.36%)安の1128.48で終了。米10年債利 回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し4.19%を付 けた。

◎04年3月16日:FOMCは政策金利を1%に据え置き、「辛抱強 くなれる」との文言を踏襲。

◎04年5月4日:FOMCは政策金利を1%に据え置き、「辛抱強 くなれる」との文言を削除し、「委員会は緩和策解除のペースは慎重に なる可能性が高い」とのガイダンスに置き換えた。株式相場はほぼ変わ らずとなり、S&P500種は2.06ポイント高の1119.55で終了。米10年債 利回りは6bp上昇し4.56%を付けた。

◎04年6月30日:FOMCは政策金利を0.25ポイント引き上げ て1.25%とし、投資家に今後の利上げが「慎重なペースで実行する可能 性が高い」と約束するため再び声明を修正した。株式市場はこの声明を 受けて小幅高となり、S&P500種は4.63ポイント上昇し1140.84で終 了。米10年債利回りは10bp低下し4.58%。

FOMCはその後の会合でも「慎重な」という文言を声明で維持 し、06年1月に削除した。0.25ポイントの利上げは06年6月まで継続 し、5.25%で利上げを停止した。

原題:Fed’s ‘Considerable Time’ Drop Recalls ’Patient’ 2004 Tightening(抜粋)

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