米国株:上昇、S&P500種が13年10月以来で最大の上げ

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米国株は2013年以来の大幅高となり、月初来 の下げを約半分埋めた。この日はエネルギー株が上昇。米連邦公開市場 委員会(FOMC)は声明で、利上げについて「辛抱強くなれる」と表 明した。

S&P500種株価指数は2%上げて2012.89。ダウ工業株30種平均 は288ドル(1.7%)高い17356.87ドル。

USバンクのプライベート・クライエント・リザーブの地域投資デ ィレクター、ジェフ・クラベツ氏は、「国際市場では不透明感が高まっ ている。また原油価格の下落がインフレを抑制している。金融当局はこ の2点がどう展開するか見極める必要がある。だからハト派的な語調を 維持した」と述べた。

S&P500種は5日の最高値から前日までに5%下落。原油価格の 下落と、世界的な景気減速の兆候が金融市場にも影響した。

この日の株価は大きく変動。シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は18%低下と、13年10 月以来で最も下げた。

FOMC声明

FOMCは16、17 両日開催した定例会合後に声明を発表し、ガイ ダンスを事実上のゼロ金利政策の維持に関する「相当な期間」から初回 利上げの判断に際して「辛抱強くなれる」との姿勢を表明した。

ガイダンスの変更は緩和政策からの脱却に向けた新たな一歩となっ た。予想よりも速い失業率の低下が来年の利上げを後押しする一方、原 油など商品相場の下落はインフレ率を当局の目標未満にとどめている。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は利上げの時期に ついて、「少なくとも今後数回の会合」ではない 見込みだと語った。 FOMC後の記者会見で発言した。

FOMC声明では言及されていないが、イエレン議長はロシアの経 済的な危機についてFOMCで議論し、米経済への影響がほとんどない だろうとの点で見解が一致したことを明らかにした。

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州)の最高投資責任 者(CIO)、ピーター・ジャンコブスキス氏は、「当局者は金融政策 の正常化において、急ぐ意向はまったくないことを明らかに示した」と 述べ、「当局者はインフレ圧力を認識していない。声明内容に加えて、 原油価格がある程度落ち着けば株価はこの先、恐らく年末まで十分上昇 できる可能性がある」と続けた。

CPIが大幅低下

労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み) は前月比0.3%低下した。低下率は2008年12月以来で最大。前月はほぼ 変わらずだった。

S&P500種産業別10指数はいずれも上昇。エネルギー株は4.2%高 と、3年ぶりの大幅高だった。素材株は2.8%値上がりした。

マクドナルドは3.3%上昇。物言う株主として知られるビル・アッ クマン氏が同社の経営改善は可能だとの見方を示したことが好感され た。

アックマン氏は17日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビュ ーで、マクドナルドは同業下位から学ぶことが可能だと発言。マクドナ ルド株を取得するかどうかについては、コメントを控えた。同氏が率い るヘッジファンド会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメン トはバーガーキング・ワールドワイドの株式を保有している。

原題:S&P 500 Jumps Most Since October 2013 on Fed, Energy Rally (抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan.

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