ソニーがザ・インタビューの25日公開中止-上映見合わせ相次ぐ

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント は、 北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を題材にしたコメディー映画 「ザ・インタビュー」について、 25日に公開する計画を中止した。同 社のコンピューターにサイバー攻撃を行ったハッカーが、テロの可能性 をほのめかす脅迫をネットに書き込み、上映を見合わせる劇場が相次い だ。

ソニーは電子メールで配布した発表文で、「25日に劇場で初公開す る計画を実行しないことを決定した。われわれのパートナーの決定を尊 重するとともにこれを理解し、映画ファンや社員の安全を最優先に考え る彼らの関心をわれわれも完全に共有する」と説明した。

ソニーのコンピューターに侵入したハッカー集団が、2001年9月11 日の米同時テロに言及し、「ザ・インタビュー」を上映する映画館での テロ実行をほのめかす脅迫をネットに書き込んだことで、米主要興行チ ェーンは上映を見合わせると発表していた。

ソニー・ピクチャーズは、北朝鮮の金第1書記の暗殺計画を扱った ザ・インタビューの公開に動くというリスクを冒した結果、同国との関 係が指摘されるハッカー集団の攻撃と脅迫に最終的に屈することになっ た。コンピューターに侵入したハッカーは、同社の電子メールや社員の 給料、健康記録など何千件もの内部文書を外部に流出させた。上映館で のテロをほのめかす脅迫を受けて、同社はザ・インタビューの上映を契 約を盾に強制するつもりはないと興行側に伝えていた。

米興行2位のAMCエンターテインメント・ホールディングスと同 4位のカーマイク・シネマズ、カナダのシネプレックスは17日、ザ・イ ンタビューを上映しないと発表。公に発言する権限がないことを理由に 事情に詳しい関係者が匿名を条件に語ったところでは、米興行1位のリ ーガル・エンターテインメント・グループと3位のシネマーク・ホール ディングスも上映を取りやめた。

ブッシュ前政権で国土安全保障・テロ対策担当の大統領顧問を務め たフランシス・タウンゼント氏は、ソニーが圧力に屈して上映を取りや めたことをフォーラムで批判し、「悪しき前例になると思う。1回限り で終わらず、再びこのような目に遭うだろう」と語った。

原題:Sony Cancels Release of ‘The Interview’ as Theaters Back Out (1)(抜粋)

--取材協力:Indira A.R. Lakshmanan、Chris Strohm.

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