FOMCはロシア危機でも軌道修正なしか、米経済の強さ注目

米連邦公開市場委員会(FOMC)は世界的 なリスクの高まりを認める可能性はあっても、ロシアの経済危機を受け て低金利を「相当な期間」維持する方針の撤回を見送ることはないだろ うと、エコノミストらは予想している。

元米連邦準備制度理事会(FRB)調査統計局長のデービッド・ス トックトン氏は16、17両日開催のFOMCについて、ロシア通貨の急落 で他地域が不安定化する恐れがあるため、市場動向を注視していると表 明する可能性はあると指摘。同時に米経済の強さに注目し続けるだろう と述べた。

ストックトン氏は「政策は不安定な金融市場からの高頻度データで はなく、前回会合以降に蓄積された証拠の全てに対応してゆっくりと慎 重に進められる」と説明。ロシア危機によって「2015年半ばに恐らく引 き締めを行う軌道から外れる」というシグナルを当局は送りたくはない だろうと分析した。

ルーブルは16日に急落した。ロシア中央銀行の緊急利上げでも通貨 安に歯止めがかからず、同国の金融市場に動揺が広がっている。対照的 に米国では、労働市場が強さを増し、ガソリンの値下がりで消費に弾み がついている。

元FRBエコノミストのジェームズ・スミス氏は、イエレンFRB 議長ら当局者が今回の会合で海外市場を政策上の懸念材料と特定する可 能性は低いと予想。「それは議論されるだろうが、当局が刺激策を緩や かに縮小する方針をあらためて表明することの重要性が高まるだけの影 響にとどまるだろう。世界の他地域について心配するのは米当局の仕事 ではない」と述べた。

原題:Fed Seen Looking Past Russia Crisis as U.S. Economy Strengthens(抜粋)

--取材協力:Craig Torres.

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