コマツ社長:中国市場「厳しい状況続く」-回復時期見通せず

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コマツの大橋徹二社長は16日、報道各社のイ ンタビューで世界最大の建設機械市場である中国の需要動向について 「非常に厳しい状況が続いている」と述べ、回復の時期についても現時 点では見通せないとの見方を示した。

コマツの中国での建機・鉱山機械の販売は足元では10月に前年同月 比4割減、11月は5割減と悪化。大橋氏によると中国では例年2月頃の 春節(旧暦の正月)明けの時期に年間需要の約4割が集中するという が、来年の春節の動向については「現時点ではどのように影響するかは っきりと分からない」と述べた。

鉱山機械についても「中国経済全体が厳しい状況の中、当分は楽観 できるような状態ではない」という。一方、全体の売上高に占める中国 の割合は7%台まで低下する見通しで依存度は低いとの認識も示した。

来年の国内建機需要については「東日本大震災からの復興や洪水や 土砂災害の復旧、東京オリンピックに向けての発注などがあり環境とし ては明るい」と指摘。北米についても「全般的に経済は強く、建機需要 も強い」という。

大橋氏は「環境が厳しい中でも自助努力でできる利益体質改善は皆 でやっていこうと発破をかけている」と述べた。具体的には「原価の改 善や固定費を抑え、値上げも行う。利益率の高い商品群の比率を上げ る」と説明。中国などの需要が回復した際には「利益率がかなり上がる 形に持っていく」と話した。

コマツは11月に総額300億円、発行済み株式総数の2.1%を上限とす る3年ぶりの自社株買いを発表。大橋社長は過去2回の自社株買いは株 価が大きく下落した時に実施したが、今回は株価が高い水準の中で行っ たと指摘。今後半年から1年先のキャッシュフローを見たときに余裕が あると判断して自社株買いを決めたという。「将来への成長投資と借入 金の返済、株主への還元をバランスよく行う」との考えを示した。

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