米FOMC、「相当な期間」の文言削除へ-エコノミスト調査

米連邦準備制度は16、17両日に連邦公開市場 委員会(FOMC)を開く。エコノミストらは、過去1世紀の歴史で最 も緩和的となった金融政策からの脱却を目指す当局者らが低インフレを 受け流しつつ、政策金利を「相当の期間」にわたりゼロ金利近辺に据え 置くとした公約を取り下げると予想している。

ブルームバーグが先週後半、エコノミスト56人を対象に実施した調 査によれば、FOMCが政策へのアプローチを表現する上で「忍耐強 く」といった文言を採用するとの回答が68%に上り、「相当の期間」の 文言を声明に残すとの答えは23%にとどまった。また過半数の予想で は、米金融当局が2015年半ばに利上げに踏み切った後、毎回の会合で利 上げを実施することはないとみられている。

米国のインフレ率は原油安を背景にFOMCの目標を下回って推移 している。だが、金融当局者が金融政策の引き締めのタイミングを検討 するのに当たっては、完全雇用状態と見なす目標水準に失業率が急速に 近づきつつある実態を重視する公算が大きいと、エコノミストらは話し ている。

クレディ・アグリコルCIBのエコノミスト、ブリタニー・バウマ ン氏(ニューヨーク在勤)は「労働市場には極めて大きな改善があっ た」と指摘。「インフレ率をめぐっては目標達成に至っていないが、そ れは主にエネルギー価格の下落によるもので、米金融当局は一時的な影 響にとどまると受け止めるだろう」と語った。

耐用年数終了

FOMCは17日午後2時(日本時間18日午前4時)に声明と、フェ デラルファンド(FF)誘導目標、失業率、インフレ率、国内総生産 (GDP)伸び率をめぐる最新の経済予測を公表。2時半からイエレン 連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見に臨む。

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの米経済調査担当ディ レクター、ダナ・サポータ氏は「相当の期間」の文言について、「12年 9月ごろから使われてきたが、米金融当局が引き締めの準備を進める中 で、耐用年数は終わりに近づきつつある」との見方を示した。

ブルームバーグが調査したエコノミスト59%は、FOMCが来年の 利上げの理由として失業率の低下を強調すると予測。利上げ開始を遅ら せる理由に過度の低インフレを挙げるとの回答は41%だった。

三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー 氏(ニューヨーク在勤)は「米経済が完全雇用状態にこれほど接近しな がら、これほどまでの緩和策を採ってきたことは米金融当局の歴史では 皆無だ」と解説した。

原題:Fed Seen Looking Past Low Inflation to Drop ‘Considerable Time’(抜粋)

--取材協力:Steve Matthews、Christopher Condon.

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