豪シドニーの立てこもり、警察突入し銃撃-犯人含む3人死亡

更新日時

オーストラリア・シドニーのカフェで起きた 立てこもり事件は発生から16時間余りが経過した16日の未明、警察の店 内突入で収束した。警察によれば犯人を含めて3人が死亡した。

現地時間16日午前2時(日本時間同0時)すぎ、現場の「リンツ・ ショコラ・カフェ」内部からは銃声と爆発音が聞かれた。ニューサウス ウェールズ州警察のアンドルー・シピオン本部長によれば、警察は建物 内での銃声を聞いて突入した。「単独犯の男は射殺され、死亡した。多 数の人命が失われる懸念があったので突入した」と同本部長は述べ た。34歳の男性と38歳の女性も死亡したという。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによると、銃を持 って立てこもっていたのはマン・ハロン・モニスという男だった。アボ ット首相はキャンベラで記者会見し、男は暴力的な犯罪歴でオーストラ リア政府や州当局によく知られていたと説明した。アフガニスタンで戦 死した豪軍兵士の遺族に不快な書簡も送っていたという。犯人は17人の 人質の一部に、アラビア語が書かれた黒い旗をカフェの窓際で掲げさせ ていた。

犯人の男(50)は搬送先の病院で死亡が確認された。警察の発表に よれば、警察官を1人を含む4人がけがをした。

事件は15日午前にシドニーのビジネス街の中心で発生。豪政府は3 カ月前にテロ警戒レベルをこの10年で最高に引き上げていた。人質のう ち5人は事件発生の15日のうちに脱出。さらに約6人が警察突入の直前 に脱出した。

豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドによれば、モニス被告は元妻 殺害の共犯として2013年11月に訴追されていた。今年4月に02年に犯し た強制わいせつと性的暴行でも訴追され、両件について保釈中だった。 また、裁判所文書によれば、アフガニスタンで戦死した豪軍兵士の遺族 に不快な書簡を送ったことで有罪判決を受けていた。立てこもりは書簡 について言い渡された300時間の奉仕活動と2年間の善行保証預託金に ついての異議を退けられた後の犯行だったとヘラルド紙が報じている。

現場のカフェのあるマーティン・プレイスは16日朝も一部立ち入り 禁止のテープが張られているが、出勤途中の人々は立ち止まってカフェ の方を見ていた。写真を撮ったり花束を置いたりする姿もあった。

原題:Sydney Siege Ends in Shootout With Gunman, 2 Hostages Killed (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE