米FOMCと市場のインフレ率見通し、1年で最大の隔たり

原油価格の急落を受けてトレーダーがインフ レ予想の下方修正に動いた結果、金融市場の見通しは米連邦準備制度の 予測を約1年で最も下回っている。

米国の雇用情勢や経済成長が上向く一方、インフレ・スワップで見 た2016年末までの消費者物価の上昇率予想は約4年ぶりの低水準となっ ている。着実な雇用増加と消費者信頼感が今後何年かのインフレ率を押 し上げるという見通しが、中国や欧州の景気減速と供給過剰に伴う原油 相場の急落で弱まっている。

FTNファイナンシャルのジム・ボーゲル氏は「米連邦準備制度に 市場が異議を唱えているのは、主に彼らのインフレ予測についてだ」と 指摘。インフレとインフレ期待がもはや無視できなくなったという認識 が今年後半の市場のテーマだと述べた。

9月発表の米金融当局の経済予測によると、個人消費支出 (PCE)価格指数で見た16年のインフレ予測は1.7-2%。一方、フ ォワード市場で取引される米インフレスワップは、CPIとPCEの標 準的なスプレッドの調整後で16年のPCE上昇率を約1.5%と予想する 市場の見方を反映しているとボーゲル氏は分析している。

国際エネルギー機関(IEA)が5カ月で4回目となる石油需要見 通しの引き下げを行ったことが下押し要因となり、ニューヨーク市場の 原油価格は1バレル=60ドルを割り込み、約5年ぶりの安値を付けた。 連邦公開市場委員会(FOMC)は16、17日の会合後に新たな経済予測 を公表する。

原題:Market Outlook Diverging From Fed’s Forecast by Most in Year(抜粋)

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