共産党が21議席に躍進、NHK開票速報-与党批判で受け皿に

NHKの15日午前2時すぎの衆院選開票速報 によると、日本共産党が選挙前の倍に当たる21議席を獲得した。他の野 党が自民との明確な対立軸を示せないなか、共産党が与党批判票の受け 皿になった形だ。

共産党の志位和夫委員長は14日夜、NHKの選挙特番で「安倍政権 の政治について不安や批判の声の広がりを感じる」と語った。自民党は 「国民的に見れば決して盤石ではない。新しい国会で国民との共同を大 いに発展させてその力で安倍政権を包囲していきたい」と述べ、対決姿 勢を示した。

共産党の勢力は一般消費税導入が議論されていた1979年の衆院選で 獲得した39議席を最高に、衆院選で小選挙区制度が導入された96年以降 は減少を続け、03年以降の4回の衆院選ではひと桁にとどまっていた。 最近は13年の東京都議会議員選で民主党を上回る17議席を獲得して自 民、公明に続く第3党となったほか、同年の参院選でも12年ぶりの選挙 区を含む8議席を獲得するなど党勢は回復傾向にあった。

日本大学の岩井奉信教授は12日の取材で、共産党をめぐる現状につ いて「野党らしい野党は共産党しかいない。不満票の受け皿になってい ることは間違いない」と指摘。その上で、「共産党が政治を動かせるか というと、動かせないわけだから、あるところで限界が来る」と話し、 「民主党が受け皿にならないといけない。共産党が票を取るということ は、民主党批判でもある」との見方を示した。

共産党を支持している東京都の高橋和子さん(84)は安倍政権の2年 間で生活は良くなっていないとして、「自民党をストップさせたい」と 語った。

--取材協力:竹生悠子.

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