クルーグマン氏:15年の米利上げは見送り-市場と真逆を予想

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ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグ マン氏は、米金融当局は2015年中には利上げに踏み切らないだろうと予 想、エコノミストや米連邦準備制度理事会(FRB)自身の予測に反す る見方を示した。同氏は世界的な成長低迷でインフレ押し上げに米金融 当局が手こずっている点を理由に挙げている。

クルーグマン氏はドバイで「当局はいよいよというときに、『世界 経済はかなり弱く、インフレは見られない上、利上げしてそれが誤りだ ったと判明した場合のリスクが非常に大きい』との見解を示すだろう」 と発言。「当局が利上げに踏み切る可能性は確かにあるが、恐らくそう しないだろう」と語った。

同氏は米国の政府や中銀が金融危機後の米経済の再生で追加措置を 講じていないと批判しており、大方の金融当局者と相反する立場を取っ ている。

同氏はまた、金融市場がFRBの利上げ先送りを示していると指摘 した。米紙ニューヨーク・タイムズに10日掲載されたコラムでも同氏 は、連邦公開市場委員会(FOMC)が性急な利上げによる「間違った 行動を取って責められる」リスクがあると記していた。

10年物米国債利回りは2013年半ば以来の低水準にあり、インフレ期 待は原油安を受けて低下している。FOMCは今月16、17の両日に会合 を開く予定で、インフレや経済の評価でエネルギー価格を考慮する見通 し。

原題:Krugman Fighting Consensus Says 2015 Fed Rate Increase Unlikely(抜粋)

--取材協力:Mahmoud Habboush.

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