最悪の状況に備える投資家-原油安でドル建て社債流動性に不安

クレジット市場の投資家は最悪の状況に備え つつある。ポートフォリオを整理して市況悪化の際に取引が難しくなる リスクの高い債券を売却する一方、最も安全な長期国債の積み増しに動 いている。

原油価格が急落する中で、投資家は特にエネルギー関連の持ち高を 圧縮しているが、他の社債も同時に整理しており、過去1年余りで最も 高い水準に利回りが上昇する一因となっている。

バークレイズのジェフリー・メリ氏とブラッドリー・ロゴフ氏は12 日のリポートで、「売りが広く波及する今回の傾向は、ファンダメンタ ル(需給関係)の悪化というよりも、現物市場における全般的な流動性 不安を反映しているとわれわれは考える。このような脆弱(ぜいじゃ く)性はエネルギーセクターで最も顕著だが、広がりを伴っている」と 分析した。

投資家らは何らかのきっかけで今月の売りがさらにエスカレートす るのを待つことなく、ドル建て社債から資金を引き揚げつつある。投資 適格債とジャンク(投機的格付け)債の動きを反映するバンク・オブ・ アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、ドル建て社債の相場 は今月に入り0.8%下落し、月間ベースでは9月以来の値下がりとなり そうだ。

ドル建て社債の指標金利に対する上乗せ利回り(プレミアム) は2.21ポイントと、1年2カ月ぶりの高水準となっている。

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント (PIMCO)で債券王として君臨し、ジャナス・キャピタル・グルー プに9月に移籍したビル・グロース氏は12日、ブルームバーグサーベイ ランスのインタビューで、低格付け債を中心に社債市場には「流動性が ほとんどない」と指摘。「非常に狭いドアを誰もが何とか通り抜けよう としている状況だ」との見方を示した。

原題:Oil Rot Spreading in Credit as Traders Brace for Worst to Come(抜粋)

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