株式トレーダーに届かずジャンク債の警告-原油安で信用不安も

2014年は原油価格が急落し、株価が 上昇を続ける状況で、ジャンク(投機的格付け)債が警戒信号を発した 年として恐らく歴史に残るだろう。

米株の高値更新にもかかわらず、高利回り債の価格は12月に入っ て2.4%下げ、8月末以降の下落率は5.7%に達した。ドル建てジャンク 債の利回りは、S&P500種株価指数の株式益回りとの比較で見ると11 年以来で最も高い。

このような乖離(かいり)は、米連邦準備制度による金融緩和の刺 激で市場が泡立ち、エネルギー企業の価値が過大評価されてきたという 問題が根底にある中で、トレーダーがジャンク債を購入している状況を 浮き彫りにしている可能性があり、株式投資家は注意が必要だ。

原油安は消費者によそで使える手元資金の余裕を生み、景気を押し 上げる効果がある半面、成長のけん引役をここ数年果たしてきたエネル ギー企業の設備投資に水を差す危険もある。

マーケットフィールド・アセット・マネジメントのマイケル・シャ ウル最高経営責任者(CEO)は9日のブルームバーグテレビジョンと のインタビューで、「原油の問題が局地的なものにとどまるか、拡散す るかが大きな懸念だ」と発言。「このような原油の急落が、エネルギー 企業が発行した高利回り債あるいは新興市場のどこかである種の信用問 題を実際に引き起こすかどうか」が今後注目されるとの見方を示した。

世界の経済成長が鈍化し、米国の産油量が31年ぶりの高水準に達す る中で、原油価格は09年以来の安値に下落。ジャンク債市場にエネルギ ー企業が占める割合は今年に入り過去に例のない大きな比率となってお り、原油安はジャンク債の価格に特に大きな打撃を与えている(S& P500種指数の構成銘柄に占めるエネルギー企業の割合が05年以来で逆 に最も小さくなっていることにも注意が必要だ)。

原題:Junk Traders Sending Stock Traders a Message They’re Not Getting(抜粋)

--取材協力:Tom Keene、Scarlet Fu、Brendan Greeley.

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