NY外為:円は対ドルで週間ベースで1年4カ月ぶり大幅高

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12日のニューヨーク外国為替市場では円がド ルに対して週間ベースで1年4カ月ぶりの大幅高。原油下落の影響で市 場で安全通貨への需要が高まった。日本は週末に衆院選(14日投開票) が実施される。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は10月以来初めて週間ベース で低下。朝方発表された統計内容からインフレ期待が損なわれ、投資家 は来週行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定事項について 予測を見直している。この日ロシア・ルーブルは最安値を更新した。

クレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、マーク・マコーミッ ク氏(ニューヨーク在勤)は、「鍵となるのは明らかに石油価格だ。急 速に値下がりを続けている」と述べ、「石油に絡むあらゆる材料が強い 圧力の下にある」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで1ドル=118円75 銭。一時は0.5%上昇した。週間ベースでは2.3%高と、2013年8月9日 終了週以来で最大の上げだった。

円は対ユーロで0.5%下げて1ユーロ=147円99銭。ドルは対ユーロ で0.4%下げて1ユーロ=1.2462ドルだった。

ボラティリティー指数

JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティー指数 は9.68%と、日中ベースでは2013年9月以来の高水準に上昇。今年7月 3日には過去最低の5.29%で取引を終了した。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下して1115.76。市 場関係者はFOMCが事実上のゼロ金利政策を「相当な期間」据え置く という文言を継続すると予想している。スポット指数は今月5日以 降、0.6%下げた。

今週発表された11月の米小売売上高は前月比0.7%増。予想以上の 伸びだった。11月の生産者物価指数(PPI)は前月比で0.2%低下し た。

ドルのネットロング

商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたヘッジファンドなど大 口投機家の建玉明細によると、ドルの対主要8通貨に対する上昇を見込 んだポジションは今週、10月以来初めて減少した。ドルのネットロング (買い越し)は9日時点で39万7011枚。前週は過去最高の42万8558枚だ った。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)の債券責任 者、ジェニファー・ヴェイル氏は今週の円上昇について、「世界的な成 長懸念と国内成長への影響が背景だ」と述べた。

ルーブルは続落。前日は同国中銀が政策金利を10.5%に引き上げ た。ルーブルはこの日、対31通貨全てに対して下落。対ドルで一 時3.7%下げ最安値を更新した。

原題:Yen Poised for Best Week in 16 Months as Oil Fuels Haven Demand(抜粋)

--取材協力:Eshe Nelson.

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