日本株4日ぶり反発、米経済安心と政権安定期待-輸出、電力

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12日の東京株式相場は4日ぶりに反発。小売 統計が改善した米国経済への安心感に加え、衆院選後の政権安定化期 待、直近急落の反動から見直しの買いが入った。電機や精密機器など輸 出関連株が終日堅調、政策関連セクターの電力、建設株も高い。

TOPIXの終値は前日比2.61ポイント(0.2%)高の1399.65、日 経平均株価は114円18銭(0.7%)高の1万7371円58銭。

大和住銀投信投資顧問の岩間星二シニア・ファンドマネジャーは、 「政権が安定するのは株価にポジティブ。成長戦略を断行していけるか どうかがポイントになるが、いずれにせよこの為替水準で、企業業績も 来期は2桁増益が期待できる」と話した。

前日発表された11月の米小売売上高は、前月比0.7%増と3月以降 で最大の伸び率を記録。統計堅調を受けた米国株高、為替の安定はきょ うの日本株を押し上げ、日経平均は午後の取引で一時268円上げた。

野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテ ジストは、米国は「特に消費がしっかりしており、雇用環境も良い。今 週は原油価格などさまざま要因で荒れたが、クリスマス前の利食いだっ たとの指摘もある」と言う。前日までの3日間で日経平均は600円以上 下げていた。

きょうのドル・円は、一時的に1ドル=118円50銭台まで円高方向 に振れたが、おおむね119円前後で推移。前日の日本株市場の終値時 点118円23銭に比べ円安水準にあった。

衆院選情勢、結果待ちで終盤伸び悩む

一方、14日投開票の衆院選終盤の情勢について、読売新聞が12日に 報じたところ、自民党は300議席をうかがい、与党で議席数の3分の2 を獲得する勢いという。12日付日本経済新聞朝刊も、自民が300議席の 勢いを保ち、民主党は横ばい、維新の党は不振と伝えている。

選挙後の安倍政権の安定化期待もきょうの日本株を支援したが、実 際の結果を見極めたいとの姿勢も強く、大引けにかけてTOPIX、日 経平均とも上げ幅を縮めた。

東証1部33業種は電気・ガス、建設、精密、電機、サービス、保 険、医薬品、化学、ガラス・土石製品、非鉄金属など16業種が上昇。パ ルプ・紙、その他金融、石油・石炭製品、卸売、その他製品、水産・農 林、金属製品、鉱業など17業種は安い。石油の軟調は、11日のニューヨ ーク原油市況が1バレル=60ドル割れとなったことが一因だった。

売買代金上位では今期増配になるキヤノンが上げ、ファーストリテ イリング、富士重工業、東京電力、アステラス製薬、マツダ、花王、日 本電産、大成建設が高い。半面、今12月期利益計画を下方修正した昭和 電工は急落。三菱商事、NTTドコモ、中外製薬も下げた。東証1部の 売買高は31億644万株、売買代金は3兆6315億円。値上がり銘柄数 は786、値下がりは934。

きょうの取引開始時は株価指数先物・オプション12月限の特別清算 値(SQ)算出で、ブルームバーグ・データの試算によると、日経225 型で1万7281円64銭と前日の日経平均終値を24円24銭上回った。

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