米国株:反発、小売売上高の伸びを好感-原油安で高値離れる

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米株式相場は反発。原油の売り浴び せ再開に圧迫されたものの、小売売上高や新規失業保険申請件数が予想 より良い内容だったことから、景気に対する明るさが増した。前日は S&P500種株価指数が7週ぶりの大幅安となっていた。

この日は午後に原油相場が2009年以降で初めて1バレル=60ドルを 割り込み、エネルギー株がそれまでの上げを消したことから、主要株価 指数は日中の高値からは下げた。S&P500種株価指数では事務用品チ ェーンのステープルズが値上がり率トップ。小売株ではアーバン・アウ トフィッターズの上げが目立った。

S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2035.33。一時は1.5%高と なった。ダウ工業株30種平均は63.19ドル(0.4%)上昇し17596.34ド ル。一時は1.3%上昇した。

カブレラ・キャピタル・マーケッツの国際トレーディングディレク ター、ラリー・ペルッツィ氏は「きのうのように大きく下げれば、若干 の反発はあるものだ。小売売上高がそれを支援した」と指摘。「世界的 に見れば、米国はなお明るい地域の1つだ。小売売上高は常に、消費者 の満足度を測る指標になる」と述べた。

S&P500種は前日1.6%安となった。原油相場が急落してその余波 が金融市場全体に広がり、S&P500種の業種別10指数は全て下落し た。

シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数( VIX)はこの日8.4%上昇。前日は24%上昇していた。過去4日間で は70%上昇している。

原油60ドル割れ

ニューヨーク原油先物相場ではウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)が1.6%安の1バレル=59.95ドルで終了。前日 は4.5%下げていた。この原油急落を受け、世界経済の力強さをめぐり 懸念が広がった。

米商務省が発表した11月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比0.7%増と8カ月ぶりの大幅な伸びとなった。前月は0.5%増 (速報0.3%増)に上方修正された。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週比で3000件減少して29万4000件。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想中央値は29万7000件だった。新規失業保険申請 件数は過去13週間のうち12週間で30万件を下回っている。

S&P500種見通し

JPモルガン・チェースは堅調な米経済動向や低インフレ、原油値 下がりに伴う消費増を背景にS&P500種は上昇を続けると予想。主任 ストラテジストのドゥブラフコ・ラコス・ブハス氏は11日付のリポート で、S&P500種が2015年に2250に上昇するとの予想を示した。これ は10日の終値を11%上回る。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。公益や消費株の上げが目 立った。

アーバン・アウトフィッターズは8.2%高の32.48ドル。ステープル ズは8.7%上昇し、16.10ドルと1年ぶり高値。アクティビスト(物言う 投資家)として知られるスターボード・バリューは、ステープルズ株 の5.1%保有を開示した。

S&P500種のエネルギー株指数はほぼ変わらず。一時は2.5%高と なる場面もあった。

原題:U.S. Stocks Rebound as Retail Sales Gain Overshadows Oil Slide(抜粋)

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