米国、エネルギーの自立に近づく-供給過剰による価格下落で

米国の原油生産が31年ぶりの高水準 に達し経済成長が上向く一方、原油価格は下落している。では、米国の 石油需要はなぜ後退しているのだろうか。

米国がエネルギーの自立に近づき、燃料効率が向上するとともに人 口構造が変化し、再生可能エネルギーの生産が増加している。このた め、これまで見られていたガソリン需要が増加するという力学が変化し つつある。米国の7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)は前 年同期比で2.4%増加。一方、米政府のデータによれば、石油需要 は0.3%減少した。

マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院のクリス トファー・クニッテル教授(応用経済学)は8日、マサチューセッツ州 からの電話インタビューで「これまで石油需要とGDPの伸びは連動し ていた。現在では燃料経済性への投資によりこれらは互いにほぼ独立し た動きを示しており、関連性がなくなりつつある」と指摘する。

シェールブームを背景に米国の原油生産は週間ベースで1983年以来 の高水準に達した。生産は5年間で65%増え、今年のエネルギー自給率 は89%。

ウッド・マッケンジーの10月の調査リポートによると、米国のエネ ルギー輸出は2025年までに輸入を上回る見通しだ。米エネルギー情報局 (EIA)は、需要が来年0.7%増加すると予測。ブルームバーグのア ナリスト調査によれば、GDPはその約4倍のペースで拡大すると予想 されている。

原題:America Getting Rid of Oil Addiction as Price Plummets Amid Glut(抜粋)

--取材協力:Reed Landberg、Jack Kaskey.

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