米ウォルマートの中国部門で利益水増しと未承諾販売慣行

更新日時

米小売り最大手のウォルマート・ス トアーズは長年、中国を同社屈指の市場と位置付けてきたが、今年8月 に中国事業の業績が主要国で最低レベルであることを明らかにした。そ の後、中国部門の経営陣の刷新や人員削減を実施した。

同社の姿勢転換は唐突なように受け止められるが、中国事業の基盤 には長年にわたってひび割れが生じており、疑わしい会計処理や未承諾 の販売慣行によって覆い隠されていたことが、ブルームバーグによるウ ォルマート従業員らへの取材や社内文書の閲覧で分かった。

従業員らや内部文書によれば、この慣行には他の小売業者への大量 販売のほか、商品がまだ店頭にある時点での売上計上などが含まれてお り、小売取引が鈍化し売れ残り在庫が積み上がっていたにもかかわらず 業績が好調なように見せかけるものだったとされる。ウォルマートは8 月、国際部門の在庫の伸びに不満を示していた。

過去1カ月に同社を退職した元従業員によると、中国の店舗では引 き続き、大量販売が経営幹部の承諾なく時には不採算な条件で行われて いるという。大量販売への懸念は2011年の内部報告にさかのぼるもの で、今年5月までウォルマートの法務チームの調査対象となっていたこ とが、社内電子メールや弁護士から面接を受けた従業員の話で判明し た。

ウォルマートは発表文で、従業員が11年に「棚卸資産の評価の不一 致を認識した」のを受けて同社の米中両国部門の上級幹部が広範な調査 を指示し、それが「幹部交代と懲戒処分」、コンプライアンス(法令順 守)措置の強化、訓練、定期的監査につながったと説明。「中国で検証 した財務問題でウォルマートの連結財務状況や業績に重大な影響を及ぼ すものはないと判断した」と付け加えた。会計問題や幹部交代に関する 特定の質問への対応はなかった。

原題:Wal-Mart Report Found Inflated Profit, Unapproved Sales in China(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE