NY外為:円が対ドル上昇、3日間の上げは過去1年半で最大

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10日のニューヨーク外国為替市場で は円が対ドルで上昇。ここ3日間の上げ幅は過去1年半で最大となっ た。中国の成長減速を懸念して、この日は世界的に株価や商品が下落す る中、安全性を求めて円に逃避する動きが活発になった。

ニュージーランド・ドルは上昇。同国中銀はこの日、政策金利を据 え置いた上で、金利が一段と緩やかに上昇すると指摘した。ロシア中銀 が11日に利上げを決定すると予想されているが、ロシア・ルーブルは下 げた。

ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、エリック・ビロリア氏は、 「リスク回避が円を支えている」と述べ、「ドルはこれまでの上昇の根 固めに入ったようだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで1.6%上昇して1ド ル=117円82銭。3日間の上げ幅は3%と、2013年6月13日までの3日 間以来で最大となった。円は対ユーロで1%上昇の1ユーロ=146円68 銭。ドルは対ユーロで0.6%安の1ユーロ=1.2446ドル。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は3日連続で低下。この日は0.4%下げて1111.56だった。

NZドルは対ドルで1.7%上昇。同国中銀はこの日、政策金利 を3.5%で据え置いた。

ルーブルが下落

ルーブルは3日続落。ブルームバーグがまとめたエコノミスト34人 の予想によると、ロシア中銀は政策金利を9.5%から10.5%に引き上げ ると予想されている。

株価指数のMSCIアジア太平洋指数の下落に伴い、円は上昇し た。中国の国家統計局が10日発表した消費者物価指数(CPI)は前年 同月比1.4%上昇と、2009年11月以来の低い伸びにとどまった。

エコノミスト予想によると、中国は来年の成長目標を7%と、今年 の約7.5%から引き下げる見通し。

JPモルガン・チェースのグローバル為替ボラティリティー指数は 一時9.58%と、前日に続いて2013年9月以来の高水準に達した。

トロント・ドミニオン銀行のチーフ通貨ストラテジスト、ショー ン・オズボーン氏は「大型のイベントリスクが迫っており、円の勢いが もう少し高まる可能性がある」と指摘。同氏は円が対ドルで117-117 円50銭に上昇するとの見方を示した。

円の下落

円はここ最近で上昇したものの、先進10カ国の通貨で構成されるブ ルームバーグ相関加重指数によると、過去3カ月の円は4.9%下落。ド ルは5.9%上昇、ユーロは1.5%上げている。

11日は11月の米小売売上高が発表される。市場では前月に続き増加 が予想されている。

シティグループのG10外為ストラテジー世界責任者のスティーブ ン・イングランダー氏は、「明日の小売売上高統計は非常に重要だ」と 述べ、「良好な内容であれば、少なくとも来年初めにドルのロングポジ ションを建てる動きになるだろう」と続けた。

原題:Yen Posts Biggest Three-Day Gain in 18 Months; Kiwi Advances(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、Mariko Ishikawa、小宮弘子、Eshe Nelson.

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