RBS:日本国債プライマリーディーラーから撤退、大幅削減へ

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英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコ ットランド・グループ(RBS)が、日本での債券トレーディング業務 から撤退するほか、その他のビジネス縮小や人員削減を検討しているこ とが10日までに明らかになった。

複数の関係者によれば、RBS傘下のアール・ビー・エス証券は国 債のプライマリーディーラー資格を返上する見通しだ。RBSグループ では他の日本での事業も縮小する方針で、人員については2015年中に現 在の約250人の8分の1に相当する30人程度にまで減らす計画。人員削 減は2月までにおおむね完了させるとみられる。

英政府が経営権を持つRBSは、資産の売却と国内事業への集中を 進めている。傘下のプライベートバンク「クーツ」の海外部門クーツ・ インターナショナルの身売りをめぐり、週内にも買収案を提示するよう 希望者に求めていることも9日までに分かっている。

RBS証の前身は1986年に東京支店を開設した。それ以来、日本で ビジネスを続けており、従業員は111人。一方、ロイヤルバンク・オ ブ・スコットランド銀行(東京支店)では137人が従事している。とも にこれまで人員削減を進めてきた。

日銀の金融緩和と収益機会

RBS証はゴールドマン・サックスやシティグループなど外国証券 が過半を占める国債市場特別参加者(プライマリーディーラー)23社の 1社。財務省の発表によれば、RBSは14年度上半期(4-9月)の短 期国債落札総額で10位だった。

日本格付研究所(JCR)の内藤寿彦チーフアナリストは、RBS について「国営化され、世界中で業務見直しを進めているという特殊事 情がある」と述べた。また、「日銀が大規模な金融緩和で国債発行額の ほとんどに相当する額を買い入れてしまうため、プライマリーディーラ ーの収益機会は減少しているとみられる」と指摘した。

RBS証の14年3月期は57億円の赤字で、前の期の年32億円の損失 から拡大した。昨年は社員がロンドン銀行間取引金利(LIBOR)。 の不正操作に関係した問題などで金融庁から業務改善命令を受けてい る。銀行部門の14年3月期は23億円の損失だった。

外資系金融機関

RBSは金融庁に近く報告し、来週にも顧客に現在の状況について 伝える見通しだ。RBSグループの吉次厚子広報担当はコメントを控え た。

日本では外資系金融機関による人員の削減や業務の縮小、一部事業 からの撤退が顕著になってきている。米シティグループは日本の個人向 け(リテール)銀行業務を三井住友フィナンシャルグループに売却する ことで、来週にも最終合意する見通しだ。

--取材協力:野沢茂樹.

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