今週の株安要因リスト、もう一つ追加すべきはギリシャ文字か

ここ最近の株安のきっかけとなった 可能性のある要因は多い。

9日の海外市場では、中国による地方政府の借り入れ規制やギリシ ャの政局混乱への懸念が浮上。米国では来週の連邦公開市場委員会 (FOMC)を前に神経質なムードが広がり、エネルギー株は不穏な動 きを見せている。

こうした中でバークレイズのキース・パーカー氏は金融アナリスト 向けに別の説を唱えている。成績不振で投資家の解約が続くファンドの 運用者が、今年の株高を追いかけようと株式投資で積極的になり過ぎた という説明だ。

バークレイズによれば、特定の資産が市場全体の変動に対してどれ だけ上昇・下落するか感応度を示すベータという指標が株式ファンドで 今、金融危機後のピークに近い水準にある。アナリストらは1100余りの 株式投資信託とバランス型ファンドのほかヘッジファンド指数も対象と した総合的な数値を計算した。過去に同数値が現在のような水準に達し た時、世界の株価はその後1カ月で平均2%下げたという。

専門家でない人の言葉で言い換えれば、今年ベンチマークに出遅れ ている多くのファンドマネジャーが上値を追うことを決めて高騰する株 式を大量に購入したものの、投資家からの解約請求が続き、売却する必 要に迫られ、過去1週間に保有株を投げ売りしたということだ。ただ、 バークレイズによれば、上場投資信託(ETF)への大量の資金流入が 「重要な緩衝材」になり相場は持ちこたえているという。

ETF・ドット・コムによれば、11月のETFへの資金流入は420 億ドル(約5兆円)と、2008年9月と07年12月に次いで過去3番目の高 水準で、その大部分が株式に向かったという。

他の要因が全て今の市場に作用していないというわけではないが、 それで説明できなければ、ギリシャを責めよう。ベータという文字を発 明したのは彼らなのだから。

原題:Here’s One More Thing You Can Blame for This Week’s Stock Drop(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE