中国デフレリスク深まる、11月PPI低下-緩和余地拡大

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中国の11月の生産者物価指数( PPI)は一段と大きく低下し、消費者物価指数(CPI)は2009年以 来の低い伸びにとどまった。中国当局が追加金融緩和策を講じる余地が 示唆された。

国家統計局が10日発表した11月のPPIは前年同月比2.7%低下 し、2年9カ月連続マイナスと最長記録を更新。昨年半ば以来の大幅低 下となった。CPIは同1.4%上昇。10月は1.6%上昇だった。

原油・金属相場の下落がPPI低下につながった。中国からの輸出 品価格も安くなり、世界全体でディスインフレの脅威を高めている。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中華圏担当チ ーフエコノミスト、劉利剛氏(香港在勤)は「中国は急速なディスイン フレのプロセスに突入しており、今やデフレリスクに直面している」と 指摘。「中国人民銀行(中央銀行)は新たに考案した効果の薄い政策手 段を使い切っており、政策効果と信認の回復のため次は預金準備率の引 き下げを実施せざるを得ないとわれわれは考えている」と述べた。

統計局によると、11月の石炭製品のPPIは前年同月比11.6%低 下。石油・ガス製品は13%、鉄製品は16.6%それぞれ低下した。

中国国際金融(CICC)の梁紅、辺泉水両エコノミストはリポー トで、「中国ではデフレリスクが著しく上昇しており、それが実質金利 の水準を押し上げるとともに総需要を一段と抑制し、デフレ期待を高め る」と分析。人民銀は政策金利や預金準備率の引き下げなど緩和策を講 じる必要があるとの見解を示した。

原題:China Deflation Risk Deepens Signaling Room for Easing: Economy(抜粋)

--取材協力:Kevin Hamlin、Xin Zhou、Iain McDonald.

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