ギリシャ債急落-大統領選前倒しで政局混乱と域内波及を懸念

9日の欧州債市場ではギリシャ国債 が大幅下落。スペインやイタリアなどの国債も値下がりした。ギリシャ の政局が大統領選前倒しによって混乱するとの懸念が浮上した。

ギリシャ10年債利回りは約8週間ぶりの大幅上昇。債券市場への復 帰を今年果たしたばかりの同国で、現政権が推す大統領候補の支持が議 会で得られず解散総選挙に追い込まれるとの懸念が広がった。他の周辺 国の国債も売られたものの、欧州中央銀行(ECB)によるソブリン債 購入への期待が一段安を食い止めた。ドイツ国債利回りは過去最低を記 録。株安を背景に域内で最も安全とされる同国債の需要が高まった。

ペンタルファ・キャピタル(ロンドン)で資産運用に携わるヤニッ ク・ノード氏は、「ギリシャは引き続き特殊な市場だと見なされている が、ネガティブな動きが他の市場にも影響を与え得るのは明らかだ」と し、「政権がどうなるのかや、債券保有者に及ぼす結果をめぐって不透 明感が大きい」と指摘。その上で、「ECBからの支援が引き続きある 限り」、他の周辺国への大きなリスクはないと付け加えた。

ロンドン時間午後5時現在、ギリシャ10年債利回りは前日比94ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて8.18%と、10月16日以来 の大幅上昇。同国債(表面利率2%、2024年2月償還)価格は4.975下 げ69.615。5年債利回りは145bp上昇し7.89%と、10月17日以来の高 水準に達した。

ギリシャのサマラス首相は8日、新大統領選出の議会手続きを前倒 しし、来週実施することを決めた。

イタリア10年債利回りは9bp上昇し2.04%。前日は1.942%まで 下げ、過去最低を付けた。同年限のスペイン国債利回りはこの日、4b p上昇の1.83%。

ドイツ10年債利回りは3bp下げて0.685%。これはブルームバー グが1989年にデータ集計を開始して以来の最低。30年債利回りは6bp 低下し1.541%で、これも過去最低となった。

原題:Greek Bonds Decline as Presidency Vote Fans Euro-Area Contagion(抜粋)

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