世界のシェール革命への野心しぼむ-価格競争で原油下落

石油輸出国機構(OPEC)が生産 目標据え置きを決定したことで、原油価格は世界的な金融危機以来の低 水準に下落し、価格競争が始まっている。このため、米国のシェール革 命を再現しようとする世界各地での取り組みが脅かされている。

政府が支援するエネルギー会社がない英国やオーストラリアなどの 諸国ではシェール層からの原油とガスの抽出が遅れる可能性が最も高 い。国営会社が政府からの任務を帯びて原油を生産する中国とアルゼン チンでも投資ペースが鈍化する恐れがある。

原油の供給過剰を背景にOPECは11月27日に開いた総会で生産目 標を据え置いた。これを受けて原油価格は下落し、米国や生産コストが より高い国々でのシェール層開発が困難な状況に陥っている。

KPMGでエネルギー・天然資源担当のグローバル会長を務めるマ イケル・ソーチング氏はロンドンからの電話インタビューで、原油安が 続けば北米以外の一部のシェール層開発プロジェクトに「とどめを刺す ことになるかもしれない」と指摘。これらのプロジェクトについて「原 油が高値でも既に問題があった」と語る。

シェール層開発は、水不足や環境への影響が懸念されることから世 界各地で既に困難な状況に直面していた。豪金融助言会社オード・ミネ ットによれば、価格下落によって米国外で高コストのシェール層開発に 投資する探鉱会社の手持ち現金は目減りする見通しだ。

原題:Global Shale Ambitions Wane as OPEC Price War Deepens Oil Plunge(抜粋)

--取材協力:Nidaa Bakhsh、Aibing Guo、Adam Williams、James Attwood.

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