日銀のETF買い入れ、午前上昇の8日は初のケース-374億円

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日本銀行は8日、TOPIXの午前 終値が前日比プラスの中でも、指数連動型上場投資信託(ETF)の買 い入れを実施した。発表資料によると、購入額は374億円。

東海東京調査センターの鈴木誠一マーケットアナリストによると、 TOPIXの午前終値がプラスだったにもかかわらず、その日に日銀が ETFを買ったのはETF買い入れを開始した2010年12月15日以降で初 めてだ。8日のTOPIXの午前終値は前週末比0.04%高の1446.20。

日銀は10月31日の追加金融緩和で、今年末までにバランスシートの ETFを3兆8000億円(昨年4月時点では3兆5000億円)とする見通し を示している。東海東京調査の試算では、前週までの日銀の買い入れ金 額は3兆6996億円。

「日銀は3兆8000億円まで積み上げなければならないが、株式相場 が強いため、従来の発動条件に達しない可能性もある」と鈴木氏。 ETF購入の発動条件が「緩和されたのかは分からないが、年末までの 目標に向け積み増しの動きを優先させている」との見方を示した。

日銀はETFなどの資産買い入れについて、リスク・プレミアムの 縮小を促す観点から実施している。鈴木氏は、日銀によるETF買いが これまで午前の株安状態で実施されてきたとし、「株式市場の売買を積 極的に行うのは日銀自身にとってもリスクがあるからだろう」と言う。

日銀はETFの年間買い入れペースを従来の年間約1兆円から年間 約3兆円へ3倍に増やすなどと追加緩和に踏み切り、TOPIXは10月 末から12月8日まで8.5%上昇した。9日は0.8%安の1436.09と8営業 日ぶりに反落した。

ETFの買い入れ条件に関し、日銀はブルームバーグ・ニュースの 取材に対しコメントを控えた。

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