米国株:過去最高値から反落-原油安でエネルギー株に売り

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米株式相場は反落。原油価格が2009 年以来の安値に沈んだのを背景に、エネルギー株を中心に売りがかさん だ。

エクソンモービルやシェブロンをはじめ、S&P500種株価指数を 構成するエネルギー株43銘柄中42銘柄が下落。既存店売上高がアナリス ト予想に届かなかったマクドナルドは2年ぶりの大幅安。メルクが買収 で合意した抗生物質メーカーのキュービスト・ファーマシューティカル ズは急伸した。

S&P500種株価指数は前週末比0.7%下げて2060.31。過去2カ月 近くで最大の値下がりとなった。ダウ工業株30種平均は106.31ドル (0.6%)安い17852.48ドル。小型株で構成するラッセル2000指数 は1.3%下げた。

ICAPのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、ロン・ アナリ氏(ジャージーシティ在勤)は「市場はどこかで一服する必要が ある。きょうは投入されるキャッシュはさほど多くない。特にこれとい った買い材料が見当たらないからだ」と指摘。「原油安は米国の消費者 の状況を良くするが、世界経済が減速しつつある兆候という受け止め方 もできる。米国経済がどんなに好調でも、世界経済に活気が戻らなけれ ば本当の意味での強さにはならない」と述べた。

この日は正午過ぎから10分ほどの売りで、S&P500種は0.4%下げ た。ブルームバーグがまとめたデータによると、EミニS&P500種指 数先物の取引4件(規模は300枚から470枚)が3分ほどの間に執行され た。

エクソン、シェブロン

先週のS&P500種は週間ベースで過去1年で最長の7週連続 高。11月の米雇用者数の伸びが予想を上回ったことを受けて景気への楽 観が強まり、過去最高値で週を終えていた。この時点で株価収益率 (PER、実績ベース)は18.4倍と、2009年以来の高水準。ダウも先週 過去最高値を記録し、1万8000ドルにあと10ドル未満に迫った。

エクソンモービルはこの日2.3%安、シェブロンは3.7%の値下が り。いずれもダウ平均を押し下げた。

エネルギー株全体では3.9%下げ、2013年4月以来の低水準となっ た。ビリニー・アソシエーツのラズロー・ビリニー社長が経済専門局の CNBCに対し、「石油株には関わりたくない」と述べた。ニューヨー ク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前週末比2.79ドル (4.24%)安の1バレル=63.05ドルで終了。

S&P500種の主要10グループでは6グループが下落。公益とヘル スケア、金融は上昇した。

マクドナルドは3.8%の値下がり。11月の既存店売上高はアナリス ト予想に届かなかった。世界での既存店売上高は2.2%減少。

キュービスト・ファーマシューティカルズは35%急伸。過去14年で 最大の値上がり。メルクは同社を現金84億ドルで買収することで合意し た。両社発表によると、メルクは1株当たり102ドルの株式公開買い付 けを始める。メルクの株価は0.6%高。

原題:U.S. Stocks Retreat From Record as Energy Shares Lead Declines(抜粋)

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