エネルギー株売却は群集心理反映か-割安で自社株購入が活況化

リング・エナジーの共同創業者ティ ム・ロッチフォード氏はエネルギー株の下落を見て思い出すことがあ る。

「まるで家畜の群れのようだ。1頭の牛が左に向きを変えれば、全 ての牛がそれに続き、暴走する」とロッチフォード氏(68)は語った。 同氏はエネルギー株が下げる中で、この1カ月に自社株を購入した業界 幹部118人のうちの1人。「全くの投げ売り状態だ。過剰反応であり、 結果として売りは行き過ぎだ」と述べた。

バリュエーション(株価評価)が10年ぶりの低水準にあって、ロッ チフォード氏やチェサピーク・エナジーのアーチー・ダナム会長をはじ めとする石油会社幹部が2012年以来最大の自社株買いの動きをけん引し ている。ワシントン・サービスとブルームバーグの集計データで分かっ た。原油相場が10年以来となる70ドル割れとなり、時価総額は3000億ド ル(約36兆円)余り吹き飛んだ。

当局への届け出によると、ロッチフォード氏と他の取締役会メンバ ーのスタンレー・マッケーブ、デービッド・ファウラー両氏がこの1カ 月に購入したリング株は3万株を超えた。株価は6月に付けたピークか ら55%下げたが、原油が50ドルに値下がりしても同社は黒字を確保でき るとロッチフォード氏は指摘している。ニューヨーク市場で直近の原油 相場は1バレル=65.84ドルと、5カ月前の105ドル近辺から大きく下げ た。

エネルギー株は米国株の強気相場から脱落しつつある。今年これま でにS&P500種株価指数が12%上昇したのに対し、エネルギー株 は9.2%下落。供給過剰懸念を背景に原油相場は33%下げている。

原題:Energy Executives Seeing ‘Fire Sale’ Buy Most Shares Since 2012(抜粋)

--取材協力:Joseph Ciolli、Nabila Ahmed、Rupert Rowling.

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