NY外為:円が上昇、7週ぶり大幅高-下落行き過ぎとの見方

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8日のニューヨーク外国為替市場で は、円が対ドルで7週ぶりの大幅高。日本の経常収支はエコノミスト予 想を大幅に上回る黒字となり、円下落はペース、幅ともに行き過ぎとの 見方が広がった。

円は主要31通貨すべてに対して上昇。ブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は低下した。新興市場通貨も下げた。中国の輸入が11月に予想 外に減少したことが影響した。

ウェルズ・ファーゴの為替戦略責任者、ニック・ベネンブローク氏 は「この日は円が若干値を戻し、1ドル=120円の水準まで上昇したが 驚くことではない」と述べ、「中期的に見て円のトレンドが反転する特 別な理由は見当たらない」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.6%上昇して1ド ル=120円69銭。一時は1%高と、10月15日以来で最大の上げとなっ た。円は対ユーロで0.4%上昇して1ユーロ=148円65銭。ユーロは対ド ルで0.3%上昇して1ユーロ=1.2317ドル。

円のRSI

この日は円が上昇したものの、円のドルに対する相対力指数 (RSI、期間14日)は25と、30を下回った。同指数が30を下回ると売 られ過ぎを示唆する。同指数は10月31日以降、30を下回る日が続いてい る。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下して1120.47。12 月5日は1122.34と、2009年3月以来の最高だった。

中国税関総署が8日発表した11月の輸入は前年同月比6.7%の減 少。市場予想は3.8%増だった。11月の輸出は前年同月比4.7%増と、ブ ルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値(8%増)を下回った。

発展途上国20カ国の為替レート指数は年初から10%低下。年間で は2008年以来で最大の落ち込みとなるもようだ。

南アフリカ・ランドは対ドルで一時6年ぶり安値。同国の経常赤字 はエコノミスト予想ほど縮小しなかった。

日本の経常黒字

日本の財務省が発表した国際収支統計によると、経常収支は8334億 円の黒字。ブルームバーグ・ニュースの調査によると予想中央値は3701 億円の黒字だった。

みずほ銀行のストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨ ーク在勤)は「対円でのドルはポジション調整や利益確定が多くみられ る」と述べ、「多くはドルが対円で大幅に上昇したことに基づく。短期 的な下落局面だ」と続けた。

先週は米労働省が11月の雇用統計を発表した。非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比で32万1000人増と、エコノミス ト予想を大幅に上回った。これを受けて5日のドルは0.9%上昇し た。11日は11月の米小売売上高が発表される。エコノミスト予想は前月 比0.4%増。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数による と、円は過去3カ月で7.2%下落した。ドルは7%上昇、ユーロは1.3% 上げた。

原題:Yen Rallies Most in 7 Weeks on Speculation Decline Too Steep(抜粋)

--取材協力:Yvonne Man、Liau Y-Sing、Rachel Evans、Kevin Buckland.

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